窃盗の定義 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

水玉


夕べ、魔女が何回もこうつぶやいたんだ


「お腹が減った・・ お腹が減った・」


この前食い物(金魚の餌)を持って来てやったばかりなのによ


仕方がないから、俺は夜まわり先生のついでに

また魔女の餌を探すことにした


          ・・・・・・・・・・


・・さかな

これでも持って行くか

何もなければ魚も食うべ


俺は取り敢えず魚風味のブツを玄関まで運んだ

ぎゅっとくわえて運んで来たから端っこが破けてしまった


するとそこからうんといい匂いがした

それで俺はつい少しばかり破いて

気持ち・・ 食べてしまった

少し食べて、後はうんと我慢した


それから俺はもう一度、魔女の食べ物を探しに出かけた


          ・・・・・・・・・・・


ん・・・

こいつ獣っぽいな


これ、肉の種類だよね・・

魔女食うな!


これだけあれば魔女も腹いっぱいになるべ

おもてぇ~!!


それはものすごく重たくて、とてもくわえきれるような代物ではなかった

それでも俺は魔女に食べさせたくて、少しづつ引きずった

さすがの俺もハアハアしていた


何回も引きずっては休み、引きずっては休みを繰り返し、やっと家の側まで来た

ここからは階段だ・・

俺は自分が階段を一個登っては下の肉をくわえて自分のところに寄せ、また一個登ってはくわえて・・

それを何回も繰り返した


そうしてやっと家の前まで運んだ

俺はもうくたくただったから、庭に続く階段を登りきったところにそれを置き

猫用出入り口から家に入って、そのまま洗濯機の上で寝た



魔女


今朝は《ジョン ブリアン》に起こされた


「玄関前に魔女の餌が置いてあるよ! また《水玉》が持って来てくれたみたいだよ!」


と、言いながら《ジョン ブリアン》は先にたって玄関に行き

立ち上がってドアを押しながらこちらを振り向く


寝ぼけ顔でドアを開けると、玄関前にシャケのすり身だか釣りの餌だかが入ったビニールの袋が置かれている

これは・・ 《水玉》からのものだ


ふと前方に目をやると

あれは、なに・・  え・・


急いで2階に上がり、魔女より早く起きる家族によって部屋に入れてもらっていた《水玉》に聞く


魔女 「《水玉》、起きて!」


水玉 「なんだよ・・ 疲れてるんだから寝かせてくれよ」


魔女 「あの・・ 外にある、あの・・あれ・・」


水玉 「あぁ・・ 肉と魚だろ」


     まじょねこ日記-Sakana 09109
               さかな・・


魔女 「魚は分かるんだけど、もうひとつは・・肉なのか」


まじょねこ日記-Niku-2 09109
             


         まじょねこ日記-Niku-1 09109
       子供用なのだが皮製なのでかなり重たい肉の塊


水玉 「あんなデカい肉、見たことないから驚いてる?」


魔女 「うん・・ あの、どこから持って来たの?」


水玉 「・・そりゃあ言えねえなぁ」


魔女 「・・」


水玉 「まあ、遠慮なく食ってくれ」


魔女 「《水玉》、いつもありがとう・・」


いつだって《水玉》はどこから持って来たか言わない

魔女も聞くのが怖い・・


      まじょねこ日記-Mizutama 09109
大きな肉の塊を運んだので、疲れきってしまって爆睡の《水玉》


あの・・

窃盗というのは人間にだけ当てはまる行動ですよね

そうですよね・・


しかし、肉のほうは何とかしなきゃ

どうすりゃいいんだよ あせる