9月14日(月) 《ジョン ブリアン》
浅はかな女
魔女がオービュンで肉のかたまりを焼いている
本日の特売に違いない
魔女は野菜も魚も食べない肉食女だから
肉の焼ける匂いが漂う台所で、うんとご機嫌だ
だから、とても人間の音楽とは思われないような奇妙な鼻歌を歌って焼きあがるのを待っている
ついに、焼けましたよ~ の音が鳴って
魔女がオービュンからジュージュー文句を言っている肉を取り出す
焼きたての熱い肉を切ろうと、片一方の手で肉をつかんだ
「うわっちいー!!!」
そりゃそうだよ・・
猫でも分かる
どうするのかと思って見ていたら
魔女はいきなりその長~い爪を肉に突き立てて固定し
そうしておいてもう一方の手につかんだナイフで肉をすくすく切った
お皿に乗せた肉にかぶりつく
肉に噛み付く時の魔女は人間じゃなくなる
俺らにはそんな時の魔女がとっても怖い
食べ終わった魔女は、僕らと一緒に寝そべった
しばらくして・・
突然 「ぎゃあ~!!」 と叫んだんだ
寝ていた僕らは魔女と一緒に飛び起きた
魔女は自分の片手を見詰めてぷるぷる震えていた
魔女の大切な爪の・・
肉に突っ込んだ部分の マァニキュアーが溶けてぐちゃぐちゃになっていた
魔女は悩んだあげく、泣き顔で爪の先を切った
魔女は爪が長いから1回でマアニキュアーがうんと減るんだ
マアニキュアー代と爪の長さを天秤にかけて、爪の切ることの方を選択したんだろうね
浅はかっていうのは治らないのかなぁ・・
9月15日(火) 《ユリぼうず》
お帰りなさ~い!
カサコソ・・ カサコソ・・
ついに《もっくんのお子さん》が錦を飾って帰って来た!
(いや・・ 別に錦とか飾ってないし・・)
前に下駄箱ら辺をうろついていたのを僕が見つけて
猫に見つかって遊ばれるのが心配だからって、魔女が桜の木の洞に移した
その時魔女が、「もっと大きくなったら帰っていらっしゃい」 と言って・・
その時の記事はこちらから
それで《もっくんのお子さん》はだいぶ成長して戻って来た
《もっくんのお子さん》、お父さんは魔女のお部屋で元気に暮らしてるよ
待って・・ 《もっくん》はお父さんじゃなくてお母さんだったのかなぁ?
なら《もっくん》じゃなくて《もっさん》? やだ・・
《もっくんのお子さん》は天井を伝って魔女の後をついて歩く
![まじょねこ日記-Mokkun Jr 09915](https://stat.ameba.jp/user_images/20090920/16/majo-cats/05/27/j/t02200138_0400025010257399878.jpg?caw=800)
《もっくんのお子さん》は僕が守って差し上げる!
![まじょねこ日記-Mokkun Jr 09915](https://stat.ameba.jp/user_images/20090920/16/majo-cats/cc/8b/j/t02200229_0350036510257399877.jpg?caw=800)
まだまだ子供の足高蜘蛛の《もっくんJr》
害虫退治、どうかよろしくお願いします
9月16日(水) 《ジンジン》
自分のお部屋
魔女 「みんな朝ご飯だよ~!」
僕ら 「わ~い! わ~い!」
魔女 「あれ・・《凛》は?」
僕 「自分の部屋でしょ」
バブー 「まだ寝てるよ・・」
魔女 「仕様がないなぁ・・ 《凛》、起きなさい! 朝ご飯よ」
・・・
・・・
・・・マジョ
・・・ヨッショ
エ~ッショ・・
オ・ハ・ヨ・・
《凛》の居場所がないわけじゃない
むしろみんなが一緒に寝てあげている
だけどやはり・・ 自分だけのお部屋が欲しかったんだろうね
しかも夜はだいぶ冷え込むようになったものだから・・
暖房も兼ねた悪魔の入っていた箱の中から毎朝出て来る
さすがノラあがりだな・・
9月17日(木) 《ボンネット》
僕の妹だもん!
魔女 「《バブー》、耳の点検とお掃除をするよ」
バブー 「いや!」
魔女 「だめよ、耳ダニの検査しなきゃいけない」
バブー 「いやっ! もういないもん」
魔女 「だから、本当にいないか見るだけだから」
バブー 「いや!」
魔女 「いいからこっちにいらっしゃい!」
バブー 「いやだあ~!!」
まじょが たおれたままの《バブー》を引きずってる!!
僕 「まじょ、やめてよ!!」
魔女 「なんなのよ・・」
僕 「やめて! 《バブー》は僕の妹なんだからね!」
魔女 「取って食うわけじゃあるまいし・・」
9月18日(金) 《水玉》
続 ・ 浅はかな女
魔女は今日も例の服を着ている
あの後ろがやぶけた服だよ
そして今日も臭いゴミを集めてくれる自動車の音楽が聞こえてきた
魔女が慌てている
いい加減学習しろよ・・
けど、今度は少しだけ学習したみたいで
ちょっぱやでゴミをまとめたが、外に出る時は慎重にした
ちゃんと同じサンダルを履き
ゴミの袋と一緒にスカートの裾を持ち上げ
慌てずに階段を登り
通りに出た時には・・
ゴミの車は行っちゃってた
両手に生ゴミを抱え、スカートの後ろの裾を引きづったアホ面の魔女が・・
道の真ん中に突っ立っている
学習方法を変えた方がいいんじゃないか・・?