ネパール日記  ~ 乗り物事情 ・ タクシー編 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女


市街地の移動にもバスを使う


バスは殆どがマイクロバンで、10~12ルピー(12~15円)もあれば、カトマンズを出て友人の村にも行ける

貸し自転車もあるが、交通法規がないも等しいカトマンズの道路、交通事情では乗る気がしない


道端に立ってバスに乗りた気にしていれば

マイクロバンの車掌のお兄ちゃん(子供だったりもする)が「○○行きだよお~」 と声を掛けてくれる

行く先が違うバスだったら 『ごめんねぇ~、乗らないわ顔』 をし、自分の行く場所の名前が告げられたら乗ればいい

そして訪ねて行く先に最も近い場所で 「ここで降ろして!」 と言って停めてもらう

これは本当に安くて便利だ


ただ、行く先によってはバスが混んでいる

座席一杯の時は、荷物を持って前かがみで立っているか、

(こういう場合は座っている人が荷物を持ってくれたりする)

開いたドアの枠に掴って土埃を浴びていなければならない


前回は同行者が多かったこともあって、何回かタクシーを利用した

マイクロバンのバスが混みあっていると全員が乗れなかったりするし

大勢でタクシーに乗ると割安だから


タクシーにはネパール人料金と外人料金とがあり、それは相当な価格の差を示す

地元の友人や知り合いが一緒の時は、魔女は隠れていて彼らのみで交渉してもらう

交渉が成立し、私が姿を現すと運転手は首を振って苦笑いになる


お金に余裕があれば、タクシーの運転手さんだって生活が大変なのだから・・ と、外人料金で乗ってあげたらいいのだけれどね


ネパールのタクシーは小型で、定員がない

それに現地の友人共々、運転手も含め8人で乗ったりもした


よくネパールではメーター制のタクシーに乗るようにしよう、という話を聞くが

そうかな・・ と思う


最近ではタクシーの運ちゃんも小ズルくなって

道を知らない旅行者など乗せると、わざと遠回りをしたり、ぐるぐる回ってメーターを稼いだりしている

それに、混みあった場所に差し掛かると、何分も車が動かず、メーターだけがカッチャカッチャ上がる

そのすぐ先が目的地でも、それを乗客には教えないでひたすらメーターを上げていたりする


そんなこんなで、魔女は基本、交渉制を取る

賑やかな場所なら、タクシーはそこらじゅうに停まっている


最初のタクシーが高いと思ったら、そこで値切らず

他のタクシーに次々と交渉してゆく


客待ちをしているタクシーは山ほどあって

運転手は暇な訳で、そんな様子を眺めているから自分の所まで来たら高いことは言わない


むしろ、車から降りて来て「俺なら○○ルピーで行ってやるよ」 と声を掛けてくれる

人を舐めてかかった最初の運転手は恨めしい顔をするが

欲をかいた自分を恨むべし


交渉制だとタクシーの運転手はガソリン代と時間がもったいないので最短距離で行く

混んだ道に差し掛かってもメーターが上がる心配ない


ただ、釣りのないようには心掛ける

ちょっと高額な紙幣を出すと、必ず 「釣り銭が無い」 という

彼らは、持っていてもないと言う


      ・・・・・・・・・・


ゲストハウスから少し行ったところに、いつも何台かのタクシーがたむろしている場所がある


ある時、ムルパニ村の友人宅に行くためその中の1台に料金を聞いた

初老の運転手が顔を出し、ショッパナから納得できる料金を答えた

二つ返事でこの正直者のおじいさんのタクシーに乗った


田舎の友人は、到着した魔女と共にこの運転手も自宅に招き入れ、食事も散歩も共にした

結局この運転手さんは終日私たちと一緒に過ごし

私はまたこのタクシーでカトマンズに戻った

そこまではまあ良かったのだが・・


 まじょねこ日記-Nepal
ムルパニ村の友人の家でくつろぐタクシーの運転手さん


翌日も、そのまた翌日も・・

毎日、このおじいさんは朝からゲストハウスの前に車を止め

魔女が出てくると必ず車から降りて来て


「今日は御用はありませんか? 格安でどこにでも行きますよ」 と、言ってくるのには参った