ネパール日記  ~ 乗り物事情 ・バス編 ~ | まじょねこ日記

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魔女

 
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ネパールには電車がない


移動は飛行機かバスかタクシーということになる

魔女の場合、飛行機は高いし天候に左右される

飛行場に行ってみたら 「今日は飛ばないよ」 なんて事が多々あるので、殆どの場合はバス移動だ


庶民の乗るオンボロバスから、外国人が好むツーリストバス

その種類もまた大型からマイクロバン

そしてカトマンズ周辺の移動にはバスの他に、三輪乗り合い自動車テンプーもある


カトマンズにはオールドバスパーク、ニューバスパークなど、いくつかのバスターミナルがある

長距離の場合はバスパークに出向くが、市内の時は都合のいい場所から乗る


旅行者は口を揃えて遠距離に行く時はツーリストバスで、と言うが

ツーリストバスもローカルバスも、さして乗り心地も乗車時間にも差はないように思う


目的地から目的地に、ほぼダイレクトに向かうツーリストバスだが、カトマンズから出ると、どっちみち停まる所など殆どありゃしない

ちょっとした集落だって、乗りそうな客がいなければブンブン跳ばして行っちゃう

たまにある大きなバザール数箇所に停車し、食事休憩があるのみだ

食事休憩と言っても、どうみても乗客のためではなく

バスの運転手と車掌のための食事休憩としか思えない


いかに安全、且つ早く目的地に着くかは

バスの性能、そして運転手の腕のみ、と見た

(性能と言ってもオンボロじゃないって事だけなんだけど・・)


魔女は出発時間より、そちらを選ぶ

バスを眺め回し、運転手を物色する

結局その方が早いんだもの・・


その証拠に、この前ドゥムレ、ベシサハール間から乗ったカトマンズ行きローカルバスは

途中、ツーリストバスをブンブン追い越して

通常かかるツーリストバス時間より1時間近くの時間を短縮した

しかもバス料金はツーリストバスより格段に安い


しかしそこはネパール

バス移動の途中には様々なアクシデントと遭遇する

以前に書いた交通ストライキ(これについては2ヶ月ほど前、政府からストライキ禁止令が出された)

雨季に多い崖崩れ

そして故障や事故

更に大雨の後、山からの水が道路を横切って川になっていた・・とか


大規模な崖崩れで道を塞がれ、バスを降りて徒歩で崩れた土や岩を越え、向こう側で待つバスに乗り換える事もある

道から落ちた車が川に突き刺さっていたり

あちこちに故障したトラックやバスが乗り捨てられていたりもする

   

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    バスのお話なのにトラックの画像でごめんなさい

    バスもトラックも大体こんな古さのものが主流なので・・

    ハイウェイのあちこちで乗り捨てられている     

以前に一度、故障したバスから魔女だけが降ろされ

運転手に質問された


運転手 「バスが故障した、どこが悪いのか見てくれ」


魔女 「・・私が?」


運転手 「誰かが、あれでも日本人だと言ってたぞ」


魔女 「誰がだよ!」


運転手 「とにかく日本は自動車の国だろう、トヨタもニッサンもあるじゃないか」


魔女 「この車TATAじゃんか」 (TATA・・インドの車)


運転手 「車なら同じだろ? どこが壊れた?」


魔女 「わかんないよ・・」


運転手 「とにかく見てくれよ!」


魔女 「わかったよっ!」


運転手 「どう?」


魔女 「プロペラシャフトがぶっ壊れてるじゃん」


運転手 「ワォ! さすが日本人だね」


魔女 「運転手の癖にこんな事も分からないのか」


運転手 「俺、臨時だから・・」


ぞわっ・・

ずっとガタガタ道をボンボン揺れながら走っていたから気づかなかったよ・・


バスが故障したらその場で放り出される

後は自力で体と頭を使い、旅を続けるのみ


この場合、根性は出さなくて良い

旅はちょっぴりのご愛嬌と、たっぷりのお気楽で続けるべし


何が起こるか分からない・・

こんな危険と冒険が満載でサバイバルなバスの旅・・

魔女は好きなんだわ


時にはバスの屋根の上に乗せられた荷物の間に寝そべって

大空を見ながら移動するのもまた心地よい