ネパール日記  ~ 縁は異なもの味なもの ~           | まじょねこ日記

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魔女


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先日ぺマ君の事を書いたが

その同じ機内でのこと


魔女の後ろの席から、賑やかな話し声が聞こえる

真後ろだからいろいろ聞こえてはいたが

魔女は興味のない話には、どんなに目の前で話されても相手の声のトーンしか耳に入って来ず、話の内容は全く聞こえていない

それでみんなによく、魔女は人の話を聞かない!と叱られる


で、この時も何かしゃべっている、としか感じていなかった

しかし・・

「魑魅魍魎」 とか、「切磋琢磨」 などの言葉だけが耳に入ってきた

そんな言葉を交えて話しているのが

イントネーションから察するにネパール人となれば

流石の魔女も興味が湧く

しかし後ろを振り返る訳にもいかず・・


ところがその人が魔女に話しかけてきた

話し方から想像していた通り、とても陽気で探究心溢れる人だった


彼の名はスレスさん

日本人と結婚し、この当時で日本に住んで15年になるという事だった

現在彼は住まいの市の商工会青年部の副部長をし

少年サッカーの世話人など忙しい日々を送っている


常に新しい事を考え、それを実行し、人々を取りまとめるなど、その行動力と探究心の強さは魔女と正反対


そんな正反対の2人がどういう訳か意気投合し

以来友人関係を保っている


この時スレスは日本人獣医数名を伴ってネパールを目指していた

ポカラで狂犬病ワクチンの摂取に臨むためだ


ネパールには狂犬病の犬が多い

彼の身内や友人がそれによって命を落としたことが

彼にこの行動を執らせたきっかけとなった


彼は始め日本の政府にワクチンの援助を求めたが時間ばかりかかった挙句断られた

だが諦め切れず次はオランダ(だったと思う)政府に訴えた

オランダ政府は即刻無償で大量のワクチンを送って来た


それで早速ボランティアの獣医を探し、4人ほどの方の協力を得たという

そして彼らとともにポカラに赴き、野良犬たちにワクチンを接種するのだそうだ


カトマンズ到着後、獣医たちをポカラに送り、自分は3日間パタンの実家に滞在した後ポカラに移動するということで、彼のパタンの実家の電話番号を与った

自分がポカラに行く前に必ず連絡をいただきたい、と


ずっと後に知ったのだが、彼の婚前の苗字は仏教カーストでは最高位のバジャチャリア(元々は仏に仕える仕事をするカースト)だった

       ・・・・・・・・・・・


約束通りスレスの実家に電話をし、同行のちよちゃんと共にご招待をいただいた

パタンゲートで待ち合わせをし、彼の実家に行った

大理石で造られた5階建ての大きな家だった


そこでご家族に紹介され、ダルバートをご馳走になった

なぜかスレスはご飯と梅干だったが・・


それから彼はパタンを案内してくれた

朝から夕暮れまで一緒に過ごした

最後は高台に登り、パタンを見渡して別れた


       ・・・・・・・・・・・


日本では私たちは互いに少々離れたところに住んでいることもあり、メールのやり取りだけで、あまり会うこともできない


そしてスレスは仕事の関係でなかなかネパールに帰れない


なので、彼の実家にはこの魔女がちょこちょこ顔を出させてもらっている

日本でスレス会うより、ネパールで彼の家族に会う回数の方がよほど多い


毎回魔女の好きな炭焼き丸ごとチキンを用意してくれ

テラスで冷たい飲み物をいただきながらおしゃべりをし

スレスの兄嫁が作ってくれる美味しい料理に舌鼓を打ち

夕暮れには屋上でヒマラヤを眺める


その上、このお兄さん(チッタさん)は、アジア地区のリージェンシーとしては最高級とされるネパールのホテル ハイアット リージェンシーでお食事もさせてくれる

(以前このブログに書いたハイアット リージェンシーの高級料理好きなだけ食べる!に招待してくれたのはスレスのお兄さん)

魔女のために、家族みんなでナガルコットの高級ホテルに滞在する計画も立ててくれたりもする


これだけもてなしてくれるスレスの実家への魔女からのお土産は、チッタさんの子供の大好物・・ フリカケ


縁とは真に有難いもので・・


スレスさんと出会った事に ひたすら感謝っ!!