ジンジン
この前(先週火曜日)にトミニャガさんが《ベス》の捜索依頼にやって来て・・
《ベス》はその前の夜に隙を見てトミニャガさんちの玄関から逃げたんだって
そして捜索願から一回寝た後の夜・・
《水玉》が知らせに来た
水玉 「魔女、《ベス》・・ 来ちゃったぞ・・」
魔女 「早いよ・・」
水玉 「早すぎるだろう・・」
魔女 「どう考えたって間尺に合わない・・」
アゾ 「ま、まっしゃく って 何ですかね? 」
魔女 「納得出来ないってこと」
アゾ 「な、何を 言っとるんだ!《べ、ベス》が来ったから よかったんでしょう!」
魔女は浮かない顔で外に出て行った
僕らも走って外に出た
庭の草の影から、しょぼくれ顔の《ベス》が魔女の方にとぼとぼと歩いて来た
魔女 「《ベス》・・」
ベス 「きた・・」
僕 「《ベス》、大丈夫だった?」
ジョン ブリアン 「《ベス》、ケガとかしてない?」
アゾ 「あ、あ、あでだ、 おっなかが へっとるだろう・・ そでは ぺっこぺっこだろうが、どーでしょー」
ベス 「うん・・」
アゾ 「ほ、ほ、ほだ! ほだね!!」
ジョン ブリアン 「魔女、ご飯をあげて!」
ぼく 「とにかく《ベス》を中に入れなきゃ」
魔女 「《ベス》・・ もうひとまわりしといで」
僕 「ええ~!!」
ジョン ブリアン 「何言ってんだよ! やっとここまで来たって言うのに、ひどいじゃない!」
アゾ 「お、おっなかが ぺっこぺっこなんだろ!」
魔女 「じゃあ・・ ご飯あげるから何日かしたらまたおいで」
ジョン ブリアン 「ひどい!」
僕 「魔女最低!!」
水玉 「俺、《ベス》のしょぼい顔見てたら・・ 俺、別に高級缶詰いらないよ・・ それより早く家に入れてあげて」
ジョン ブリアン 「《水玉》・・」
ユリぼうず 「僕、高級缶詰とは縁がないからそんなのどーでもいいのね、 だから魔女、早速お部屋にお連れして差し上げて」
僕 「そうだよ、缶詰なんかより《ベス》の方が心配だもん」
アゾ 「《べ、ベス》はここに 来ったかったんです、そでで・・ そでで・・」
水玉 「みんな・・」
魔女 「みんな・・ こんな優しい猫に育ってくれて・・ 魔女は、魔女は」
水玉 「じゃあ、みんなで家に入ろう!」
魔女 「はいダメ!」
僕ら 「ひぃえ~い!!」
魔女 「《ベス》、もう2,3日どこかをうろついておいで」
水玉 「俺ら高級缶詰いらないって言ってるだろう!!」
魔女 「魔女はいる!」
水玉 「魔女が猫缶食うのかよ!」
魔女 「時と場合によっては・・」
ジョン ブリアン 「魔女っ、いい加減にしなよっ!」
魔女 「・・ 《涼子》~、《涼子》~!!」
涼子 「魔女、なあに? わあ!《ベス》だあ~!!」
ベス 「《りょこちゃん》!」
涼子 「来てくれたの?!」
ベス 「きた・・」
涼子 「あそぼ!!」
ベス 「うん!」
魔女 「《涼子》、2,3日お化け屋敷の部屋で《ベス》と暮らしてくれないか」
涼子 「いいよ!」
アゾ 「《ア、アジョ》も 行っきたいんだが・・」
涼子 「いいよ!」
魔女 「じゃあ、今《ベス》にご飯をあげるから待ってて」
涼子 「うん! 《ベス》、ご飯をいっぱい食べたら遊ぼうね!」
ベス 「うん!!」
魔女はごたっぷりの飯を《ベス》に食べさせた
高級缶詰じゃないけど、《ベス》は美味しそうに食べていた
《涼子》は魔女に、ご飯の時間には《ベス》を連れて来るように言われた
この夜、お化け屋敷からは
《ベス》と《涼子》と《アゾ》の賑やかな声が一晩中聞こえていた
つづく
魔女
昨日久し振りに家から出、ちよちゃんの案内で台場に行って来た
ガンダムを見に行って来た
ビーナスフォートにも行って
会いたかった人たちにも会って来た
ビーナスフォートのみなさま、お騒がせ致しました!
所用で来月も伺うかも知れません
こんな魔女に懲りず、どうかまた暖かく迎えてくださ~い
わ~い!!
わ~い!ってなんだよ・・
はい、わかりません!