ジョン ブリアン
![まじょねこ日記-Jyon brian 09727](https://stat.ameba.jp/user_images/20090727/16/majo-cats/43/a9/j/t02200294_0350046710221356504.jpg?caw=800)
夕べの出来事を言います!
言わなくていいよ・・
言います!
ケッ・・
夕べ、人間の食事の時の事です
人間のご飯はカレーで
この時は魔女と家族②とお食事をしていた
お皿の横にはまあるくした卵(ゆで卵)が乗っていた
お食事の途中で、魔女が卵にマヨネィズが欲しいと言って立ち上がり、台所に行ってレイゾーコーからそれを取り出し戻って来た
魔女の座る場所の片一方には足を怪我している《水玉》が、反対側には僕が寝ていて
他のみんなも、まあそのあたりに散らばっていた
魔女はフツーに戻って来たはずだったんだけど
テーブルの近くまで来た時、人間らしくない動きになって
それは何だか、人として有り得ないような動き方で・・
僕は思わず首をあげた
そんな僕の目の前に・・
魔女が顔面からぶっ倒れて来た
僕は思わずのけぞった
普通、人が倒れる時って、先ず膝をついたり、手をついたりするものだよね
だけど魔女は、まっすぐ顔面から倒れたんだ
それまで横になっていた軍団も驚いて飛び上がった
《凛》なんて壁にしがみついて振り返り
大きく見開いた目で倒れた魔女を凝視している
家族②も僕らも、いったい何が起こったのか訳が分からず
全員がまるで写真のように止まったままになっていた
家族②なんて、スプーンを持ったまま動けなくなっている
魔女はうつ伏せに倒れたまま全く動かない
僕は気を取り直して魔女を見た
片方の足にはプラ用のゴミ箱が・・ まるで大きなブーツを履いているように刺さっていて
魔女の利き手は、たくさんの穴から飛び出したマヨネィズでぬちゃぬちゃ・・
そのマヨネィズは、まだ新品で棚にしまってある時に《凛》がそこに入り込んで噛みまくった細かい穴がいっぱい開けられているもので
倒れた拍子に思わず強く握ったんだろうね・・
そのたくさんの穴からマヨネィズがにょろにょろ飛び出して
魔女の利き手をぬちゃぬちゃにしてる
僕の目の前で倒れている魔女は、起き上がる気配さえない
僕らや家族②はただボーゼンと見ているしかなかった
家族②の目の中の丸い部分(だぶん瞳)顔が、どんどん小さくなっていく・・
その上、顔もすっかり歪んでしまってる
僕はもう一度魔女を見た
・・よく見ると魔女背中が小刻みに揺れている
あ・・ 生きてる・・
その背中の揺れはどんどん大きくなってゆき・・
あの・・ 魔女・・ 泣いているの? 大丈夫?
そして、ついに魔女が少し顔をあげた
魔女はクッククックと笑っていた
僕にはどうして笑っているのかわからない・・
魔女はそのまま家族②を見て言った
魔女 「笑えばいいじゃん!」
家族② 「あ・・ 魔女、大丈夫?」」
魔女 「醜いよ!」
家族② 「・・」
魔女 「醜いっ!」
家族② 「な・・なにが?」
魔女 「その・・ 必死で笑いをこらえてる顔がっ!」
家族② 「え・・ 笑っていいの?」
魔女 「笑えばいいじゃん!!」
家族② 「怒らない?」
魔女 「いいから笑えよっ! 足が痛ぁ~い!!」
家族② 「やっぱ・・ 止めとく・・」
魔女 「なによ、笑え!」
家族② 「《ジョン ブリアン》、この事、日記に言いな・・」
僕 「わかった」
魔女 「足が痛い! 痛い!!」
僕 「魔女・・ いったいなにが起こったの?」
魔女 「・・何が起こったのかさっぱりわからない」
自分が何をしたかわからないなんて・・
それで僕らと家族②とで検証することにした
僕らは、それぞれが見た事を持ち寄って検討した
その結果
魔女はマヨネィズを持ってテーブルの近くまで来た所でゴミ箱に片足を突っ込んだと思われ
そしてそのまま歩こうとしたようだが
目の前に足を怪我した《水玉》が寝ていたため
その《水玉》を避けようとして、ゴミ箱に足を突っ込んでいたのでバランスを崩し
それで思わず《水玉》を飛び越えたものだから
ますますバランスを崩してしまい
もう倒れる以外にはやりようもなくってしまったようで
その際、片手のマヨネィズを放せばいいものを
なぜかしっかり握ったまま
しかも、バカだからもう片方の手で自分の身を守る事さえ考えつかず
ゴミ箱に足を突っ込み、片手にマヨネィズをもったまま
顔面からドッカ~ンと倒れたと思われ・・
すごいと思ったのは
倒れている魔女のすぐ足元で、《水玉》が何事もなかったかのように全く動かずに眠り続けていたことで・・
《水玉》・・ 魔女を信じるのもいい加減にしないとそのうちニャバーランド行きになるよ
家族② 「どうやったら普通に歩いていてゴミ箱に足を突っ込むのかがわからない」
ジンジン 「それより足を突っ込んだまま歩く、っていう行動がわからない」
僕 「僕はこれから倒れるってのに、マヨネィズを絶対に放さないっていうのがわからない」
ユリぼうず 「僕には顔面から倒れたっていうのに、顔がいつもと変わらないって事の方が驚きだね」
今日魔女の後ろを歩いていたら
足の後ろにゴミ箱型の傷を発見して、僕、思わず思い出し笑いをしちゃった