CATS WARS Ⅰ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

アゾ


夜、《りょこちゃん》とお家に入った

みんなが眠ってから、ねこ用出入り口がそおっと入った


風が強くて・・ やだったから入った

そでで、アトリエで2人で寝ようね、って決めたんです


アトリエのドアはいっつも開いていて

そこの横のまどの外が わたしたちのオーピュンなものおきだから

「ここだと、とっても安心か~んがあっていいよね!」 

って2人で話し合って・・


《りょこちゃん》は大きい いすに乗りまして

《あじょ》はつくえの上に乗りまして

さあ、ねましょーねえ~!


ところが・・


りょこちゃん 「何だかうるさい・・」


あじょ 「・・あでは なんでしょうか? しっとる?」


りょこちゃん 「知るわけないでしょ」


あじょ 「ち、ち、ちょっと こわいんですが・・」


りょこちゃん 「どこから聞こえる?」


あじょ 「ま、ま、ま、まじょの へやだが・・」


りょこちゃん 「私、見て来るよ」


あじょ 「《あ、あじょ》も行く!」


そうして2人でまじょの おへやの前に行った


おへやがどったどったしてる・・

《あじょ》たちはこわくなって アトリエにもどったんです


そでで《りょこちゃん》と

「どーしようか・・」 って話して

こわいから ものおきに もどりましょう と決まった


そでで、朝になって・・

ごはんの時に きいたんです


あじょ 「ま、まじょ、夜にさわいでおったよ、どったんどったんとしとった、 あ、あでは 何がおこったんでしょーか?」 


水玉 「俺も驚いたぞ、夜回りから戻ったら魔女の部屋がうるさいんだ」


魔女 「夢を見た・・」


あじょ 「ゆ、ゆ、ゆめだったんですか!」


魔女 「疲れた・・ もう疲れた・・」


         ・・・・・・・・・・・・・・


魔女 


昨夜の空は凄かった

Road of the Ring に出て来るような空と月と雲だった


まじょねこ日記-Moon&Clouds


夢を見た

そこは多分チベットだ・・


魔女は雪を頂いて夕日に輝く山の尾根を見ながら・・ 踊っていた

肩に《凛》を乗せて、アルペン踊りを踊っていた


そこにヤクの群れを連れた白い犬がやってきた

よく見ると、白い犬は《今日ちゃん》だった

私たちは再会を喜び、手を繋いで今度は猫踊りを踊った


そこへ古ぼけたドイツ軍のコートを着た《水玉》が、ヘラクレス(ドイツ軍用バイク)に乗って現れた

《水玉》は踊ってる私たちに向ってキリッと敬礼をして立ち去った


いつの間にか、《凛》がヤクの乳首に宙ぶらりんにぶら下がってちゅっぱちゅっぱとミルクを飲んでいる

すると気を悪くしたヤクが暴れ始め、終いには空中を回転し始めた

しかし《凛》は乳首を離さず、そんな状態でもちゅっぱちゅっぱとミルクを吸い続け・・

ついにヤクは失神してしまった


魔女は《今日ちゃん》とヤクの群れと一緒に歩き出した

白い犬になった《今日ちゃん》は、自分の10倍くらいの大きさの気絶したヤクをフツーに背負っていた

途中で《今日ちゃん》が魔女にわらび餅をくれた


暫く歩いて行くと

遠くに石が積まれたストゥーパが見えた

近寄って見ると、そのてっぺんに《インジゴ》が張りつけられていて

必死に助けを求めていた


魔女が《インジゴ》を助けようと近寄ると

突然地面が裂けて無数の蟻が出て来た

蟻は見る見るうちに大きくなり、それが宇宙戦士に変わった


その何千という宇宙戦士が剣を振り上げて向って来る

多勢に・・ 魔女と《今日ちゃん》と《凛》とヤクの群れでは勝ち目がない


だが負け戦と分かっていても、ここは戦うしかない

魔女は《燐》を岩陰に隠し、落ちていた先の尖った長い石を拾い上げた

《今日ちゃん》は、いつの間にか白い犬から、勇ましい顔の猫に戻っていた


宇宙戦士はすでに私たちの目の前に迫っていた

私たちの命は風前の灯火だった


すると突然、ヤクの群れが空中に舞い上がり

勇ましい戦士に変身した

一匹一匹を良く見ると、それは我が家の軍団だった


中でもスターウォーズのウィケットにそっくりに変身した《ユリぼうず》は際立っていた


《ジョン ブリアン》もゾロのようなマントを羽織って、勇ましい顔つきで剣を振り上げている


その後ろでおろおろしているのは《ジンジン》だ


以外だったのは家では小心な《ボンネット》が、見事な鎧を着て長い剣を持って堂々としていたことだ


何故か《バブー》は忍者の格好をしていて・・


《アゾ》は・・ あれ? 《アゾ》はいないの・・?


アゾ 「こっ、こっ、こっこだが!」


魔女 「うえっ! R2-D2じゃないか!」


アゾ 「《り、りょこたん》に もいっこのになりなしゃい! と言ったら こっとわられました!」


魔女 「C-3POね・・」


アゾ 「そ、そでだ」


ジョン ブリアン 「魔女! 危ないっ!!」


私たちは襲って来る宇宙戦士たちと勇敢に戦った

倒しても倒しても・・ 敵は次々と襲って来た


話が長くなりそうだから・・ つづく