この1週間のこぼれ話 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

2月16日(月)


ジョン ブリアン


トミニャガさんがチョコを持って来た

それはハート型のチョコがいっぱいと

ぐっちゃぐっちゃに固まった大きなチョコが1個だった


トミニャガさん 「魔女さぁ~ん! 軍団さあ~ん! チョコお持ちしましたわよお~!」


魔女 「わ~い! トミニャガさん、ありがとうございます!」


僕ら 「・・」


トミニャガさん 「この前と違って軍団さん・・ きゃあきゃあ言ってない・・」


魔女 「感激の余り声も出ないようです」


トミニャガさん 「やだ! そんなに感激されると照れますわ」


魔女 「あの・・ このぐっちゃぐっちゃのチョコは・・?」


トミニャガさん 「それは・・ 魔女さんの分」


魔女 「・・」


トミニャガさん 「・・」


魔女 「・・トミニャガさん、ひょっとしてバイク型にしようと頑張ってみた?」


トミニャガさん 「・・頑張ってみた」


魔女 「ぐちゃぐちゃのチョコ・・ どうもありがとう」


トミニャガさん 「ありがとうだけでよろしいっ!」


魔女 「あ、はい・・ ところで、今日、《ベス》は?」


トミニャガさん 「洗ったら美人に戻りました!」


魔女 「そういう事じゃなく!」


トミニャガさん 「私、そう度々洗いたくありませんのね」


魔女 「ちっ! 話の意図を了解していらっしゃる・・」


それでトミニャガさんは帰って行った

僕が家に入る前に振り返ったら・・

桜の木の向こうの《伐》のお墓に

ハートのチョコがいくつか乗っかっているのが見えた

それの一個一個がキラキラの紙にくるまれていた


僕は上りかけた階段を下りて

庭の花壇のはじっこまで行って

戻って行くトミニャガさんの後姿を見送った



2月18日(水)


水玉


俺 「ドアを開けろ!」


家族① 「何、とんでもない声を出して・・」


俺 「おい! 大変だぞ! 魔女がニャパールに行くらしい」


ジンジン 「え・・」


ジョン ブリアン 「いやだっ!!」


俺 「俺、聞いたんだ、魔女が教室で生徒達に言ってた」


ジンジン 「いつ行くの汗


俺 「なんだか近いらしかった・・」


ジョン ブリアン 「ヤダ! ヤダ!!」


ユリぼうず 「僕、連れてってもらおう、っと」


俺 「そんな事できるのか!」


ユリぼうず 「だってこの前、《インジゴ》が一緒に行ったじゃない」


ジンジン 「あれはニャバーランドから心が飛べるからでしょ・・」


俺 「なんだよそれ・・ 意味がわかんねえよ」


魔女 「おっしごと終わり~! ただいまあ~」


ジンジン 「魔女!ニャパール行くってほんとなの!」


魔女 「え・・うん、 ごめんね」


ジョン ブリアン 「ほんとなんだあせる


まじょねこ日記-Jyon brian 09218

魔女 「・・ごめんね、魔女が帰るまでみんな良い子で待っててね。 魔女がいないからって、絶対に家出なんかしちゃダメだよ」


ユリぼうず 「僕も行くからね」


魔女 「《ユリぼうず》は行けないよ」


ユリぼうず 「この前、《インジゴ》が行った」


魔女 「《インジゴ》はニャバーランドに行っちゃっったから・・」


ユリぼうず 「どうしてニャバーランドに行っちゃったら魔女と一緒に行けるのさ」


魔女 「それはね、《インジゴ》はもう神様になったも同然だから・・ね」


ユリぼうず 「神様になると行けるの?」


魔女 「そうだよ、ネパールはたくさんの神様がいる国だしね」


すると《ユリぼうず》は外に出て行ってしまった


しばらくして《ユリぼうず》が帰って来た


ユリぼうず 「魔女・・僕、ネパール行くから」


魔女 「・・」


まじょねこ日記-Yuribouzu 09219

どこで何をどうやってくっつけて来たのか知らないが・・

これはまさしくヒンドゥー教徒が額に付けている『ティカ』じゃん!

《ユリぼうず》って・・ ほんと、何者? 

2月19日(木)


アゾ


今日、みつけたんです

魔女、こでは・・ なんでしょーか

まじょねこ日記-Matuge 09219

魔女 「これ・・ つけまつ毛・・ だよねぇ」


水玉 「ツケマツゲってなに?」


魔女 「若い女が目をぱっちり見せるのに付けるんだよ」


ジンジン 「《バブー》?」


水玉 「ありゃ まだ幼児だろうが・・」


ジンジン 「なら、《アゾ》?」


アゾ 「《ア、アジョ》ではないが! だいいち 《アジョ》が見つけて おどどいたんじゃろうが!」


ジンジン 「では、《涼子》?」


水玉 「見かけほど若かねえよ・・」


魔女 「い、いったい誰のだ・・」 


バブー 「《バブー》!」


魔女 「《バブー》のなの!!」


水玉 「おまえ幼児のくせに目をぱっちり見せてどうするんだよ!」


バブー 「タベタ」


魔女 「はい・・?」


バブー 「マジョ クレタヨ サカナ」


魔女 「魚?」


バブー 「オーイシカッタァ~」


魔女 「この子、いったい何を言ってるんだ?」


ボンネット 「《ばぶー》が もらった お魚の 食べのこし」


魔女 「これが? なんで?」


軍団 「・・?」


魔女 「・・エ、エラ? 鯵のエラ・・ 干からびた鯵のエラ!」


水玉 「そうなの!」


魔女 「これ・・ 使えるな・・」


水玉 「こいつ、何考えてるんだ」



2月21日(土)


ジンジン


僕 「そろそろ魔女が起きて来る時間だね・・」


ジョン ブリアン 「どうしたの? 何だか憂鬱そうだね・・」


ユリぼうず 「僕も同じく憂鬱なのね」


アゾ 「ど、どうした? ふったりとも ようすがおかしいが・・ どーでしょう」


ジンジン 「うるさいな!」


ユリぼうず 「《アゾ》はいいよね、目が健康で」


アゾ 「め、目は ええよ! あったまもええけど、知っとった?」


ユリぼうず 「知るか!」


ジンジン 「僕、本当に目薬が嫌なんだ・・」


ユリぼうず 「僕だってあれだけは苦手だよ・・」


ジョン ブリアン 「僕・・ やってあげようか・・」


ジンジン 「やってあげる・・って?」


ユリぼうず 「《ジョン ブリアン》! 是非、お願いしたい!」


ジョン ブリアン 「いいよ!」


そう言うと、《ジョン ブリアン》はテーブルの上の目薬をくわえ、部屋の中をうろうろした

それから・・あるところにそれを隠した


起きて来た魔女が僕らの飲み水を取替え、朝ごはんを食べさせて、猫トイレをお掃除して

さあ、目薬を探し始めたよ・・


僕と《ユリぼうず》は顔を見合わせて 「ククッ」 とした

《ジョン ブリアン》は自慢顔で歩き回っていた


あ~ぁ・・ 目薬が見つからないよ



2月22日(日)


魔女


そうだったのか! そういう事だったのか!


魔女 「ちょっと《ジョン ブリアン》、魔女が目薬をどれだけ探したと思っている!いったいどこに隠したんだ!」


ジョン ブリアン 「忘れた・・」


魔女 「《ジンジン》、《ユリぼうず》! 2人とも隠したところを見ていたんでしょ、どこなのよっ!!」


ジンジン 「見てなかった・・」


ユリぼうず 「僕、見てた!」


魔女 「どこに隠してた?」


ユリぼうず 「言わない!」


魔女 「言えっ!」


ユリぼうず 「言ったらネパールに連れてってくれる?」


まじょねこ日記-Yuribouzu 09218

魔女 「おまえ・・ まだ付けとんのかい!」