トミニャガさんがやって来た | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジンジン


今朝、魔女が起きてきて

まだ頭が遠くに飛んでいるため

半開きの目でいつものぼんやりタイムを過ごしている時

そんな姿をじぃ~っと見詰めていた《バブー》が・・


突然魔女の顔に飛びかった!

顔の中の何かをめがけて、両手を突き出して飛びかかった


その衝撃で、魔女の顔はガクンとのけぞり、天井を向いた

《バブー》はそれでも顔にしがみついて何かを噛んだりなめたりしている


ボンネットがオロオロしながら

「やめな! やめな!」 と叫び始めた

でも《バブー》は魔女の顔の中の何かに夢中でまったく聞く耳を持たない


椅子にだらしなく座って

天井に向けた顔に猫を張り付けた女って・・ 

見た目・・ すごいよ

それはそれは気持ちの悪いものだよ


少したって

どうやら魔女に神経が通ってきたみたいで・・

「い、いたい・・」 とつぶやいた


それでも《バブー》は魔女の顔にへばりついていて

上半身を持ち上げ、目の辺りをバンバン叩きだした


見かねた《ユリぼうず》が魔女の頭に飛び乗り

髪の毛をむしって頭を引っかき始めた


それで魔女の神経はずいぶん整ったみたいで・・

「いったあ~い!!」 と叫んで2匹を振り落とした


正面を向いた魔女の目の辺りがびしょびしょに濡れていて

目の上には小さな引っかき傷が出来ていた


魔女 「・・いったい なんなんだ」


バブー 「オモチャ・・」


水玉 「こいつ・・ バカか・・?」


バブー 「・・ウゴイテル」


魔女 「まつ毛だよっ!!」


      まじょねこ日記-Babu 0925
        魔女のまつ毛を襲ったとんでもない猫


そんなこんなで始まった今日のお日様てっぺん時くらいに

いきなりトミニャガさんがやって来た


トミニャガさん 「魔女さ~ん! 相変わらず玄関が開けっ放しですわよお~!」


魔女 「・・開けっ放しではなく、開けっぴろげているんです」


トミニャガさん 「それってどこか違いますの?」


魔女 「著しく違いますから」


トミニャガさん 「この寒いのに物好きな・・」


魔女 「うちは室内温度が10度を切らなきゃ暖房は入れないんです。 だからこのくらいじゃ寒さは感じない」


トミニャガさん 「ひぃえ~! なんて過激なお宅!」


魔女 「ひぃえ~!・・って、 なんて大袈裟なお方!」


トミニャガさん 「相変わらず可愛げのない・・ ところで、《涼子ちゃん》はいらっしゃる?」


魔女 「おります。 おお、そうだ!いつぞやは《涼子》が数日間トミニャガさんのお庭に居つき、その上高級なお食事までいただいていたそうで、ありがとう!」


トミニャガさん 「何を威張ってらっしゃる・・ そして、何を今頃になってお礼を言っておられる・・」


魔女 「トミニャガさん、ご存知の癖に、またぁ~」


トミニャガさん 「なにを?」


魔女 「私がどんなに恩知らずか、ってこと」


トミニャガさん 「・・知ってますわ」


魔女 「そーいうこと、知ってていただけると嬉しいです!」


トミニャガさん 「そういうこと知った自分が悔しいです!」


魔女 「わあ! お互い様で良かったあ~」


トミニャガさん 「・・それって、お互い様っていうの?」


魔女 「言いますよ」


トミニャガさん 「私、お互い様って嫌いかも・・」


ユリぼうず 「ややこしいな・・」


魔女 「で、本日はうちの《涼子》とそちらの《ベス》をお化け屋敷で遊ばせるご相談ですね」


トミニャガさん 「違いますっ!!」


魔女 「まぁ~えに火曜日は2匹をお化け屋敷で遊ばせる約束だったのに、迎えに行ってもトミニャガさん、お留守ばかり・・ そーゆーのって約束破りっていうんだよ」


トミニャガさん 「なに小学生みたいな言い方を・・ 私ね、火曜日はフィットネスやってますの」


魔女 「・・」


僕ら 「・・」


トミニャガさん 「・・なにか?」


魔女 「フャットネス・・?」


トミニャガさん 「フャットネスじゃなくてフィットネス! 駅の向こうの会員制クラブに通ってますの」


魔女 「あれからだったらもう長いじゃないですか。 で、成果は・・いずこに?」


トミニャガさん 「ご覧の通り!」


魔女 「はぃ・・??」


トミニャガさん 「ふふん・・」


魔女 「ふふん・・ って駅向こうまで歩いて行って、フィットネスしてまた歩いて帰っているなら・・ なんかこう・・ないですかね、形体上の変化っていうか・・」


トミニャガさん 「だからっ、ご覧の通り素晴らしい成果をあげてるじゃありませんか! それに誰が歩いて行くといいました?!」


魔女 「そ、それじゃ・・ 走ってるんですか!」


トミニャガさん 「・・タクシーですわよ」


魔女 「ち、ちょっと待って! フィットネスをしにタクシーで通ってるんですか!」


トミニャガさん 「だって、両方は無理でしょう!」


魔女 「そこまでしてフィットネスに通う意味がわからない・・」


トミニャガさん 「そんなの私の勝手でしょうがっ!」


ユリぼうず 「むつかしい・・」


話はつづく

で、トミニャガさんはいったいな何の用事で来たんだろうね・・


『追伸』

ご心配をお掛けしましたが、僕はとっても元気になりました

このところ、ご飯をいっぱい食べて、毎晩みんなと楽しく走り回って遊んでいます