ボンネット
ぼくの いもうとの《バブー》は じゃじゃねこです
どこにでも のぼるし
なにも こわがりません
ぼくは・・
高いとこは のぼれないし
なんでも こわいです
《バブー》は ぼくの できないことを いっぱい します
ぼくは いつも ちゅうい します
ゆうべのこと・・
バブー 「ムシ・・」
少しでも虫に近づきたくて、思わずコタツの上に乗ってしまった
ぼく 「あれは 《もっくん》っていうの」
バブー 「ウゴイテル・・」
ぼく 「まじょが そだてた たいせつな 虫だから おそっちゃ いけないんだよ!」
バブー 「ムシダ! ムシダ!!」
ぼく 「おそったりしたら ここから おい出されるんだよ!」
バブー 「ドコイクノ?」
ぼく 「外に 行って ノラになるの」
バブー 「・・《バブ》 ノラ ダヨ」
ぼく 「《バブー》は もう ノラじゃないの!」
バブー 「ムシ! モックン!! モックン!!」
水玉 「危ないな・・ こいつ・・」
バブー 「モックン! タベタイ!!」
ぼく 「だめだよっ! そこからおりな!」
バブー 「タベタイッ!」 ダッ!!
みんな 「わあ!」
《バブー》はとびました
てんじょうの 《もっくん》 めがけて ねこはうすの てっぺんから とびました
おっこちました
《バブー》は ゆかの上に おちました
ねこじゃない みたいに おちました
《もっくん》まで あと ちょっと だったから
おどろいた ぼくの心が 口から 出そうに なった
今日のこと・・
朝ごはんの あと にっこーよくを しました
《バブー》は てゃらすの 上の せまい ところを 歩きました
早く 歩きました
ぼくは 下から ちゅういを しました
《バブー》は ぼくの 言うことを ぜんぜん ききません
はじっこ まで 行くと だっそう しちゃ いけない あみ を のぼります
まじょが 「こらぁ~!」 と 言って
持っていた せんたく物を おとした
それで ぼくと まじょが ちょっと みなかったら 《バブー》が きえて いました
魔女 「《バブー》がいなくなった・・」
ぼく 「どこに 行っちゃったんだろう」
魔女 「ま、まさか脱走!」
ぼく 「たいへん!」
まじょは あわてて てゃらすに あった ものを 広げて のぼった (キャタツ)
それで あみの 向こうを 見たけど 《バブー》は いません
てゃらすから 体を出して 見たけど どこにも いない
《バブー》も《ぼく》も いえから 出たことが ないです
だから 外に出たら かえれないかも知れないんだって
まじょの かおは あせって いた
まじょと ぼくは 大ごえで 《バブー》を よびました
魔女 「《バブー》! 《バブー》!!」
ぼく 「《バブー》! 《バブー》~~!」
バブー 「ナアニ・・」
ぼく 「まじょ! 《バブー》の声だよ!」
魔女 「どこから聞こえた?」
ぼく 「わかんない」
魔女 「《バブー》~!!」
バブー 「ナアニ!」
ぼく 「あ! あんなところに!」
魔女 「どうやって登ったの!」
《バブー》は うんと 高いところに いた
バブー 「《ボンニャット》モ キテキテ ココ タノシイヨオ~」
ぼく 「そんなとこ ぼく こわくて 行けないよ・・」
《バブー》は ぼくに できない ことが いっぱい できます
ぼくは 毎日 ちゅういを します