天使なんだか・・ 子悪魔なんだか・・ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジョン ブリアン


人間が寝静まった夜中に・・

《ボンネット》と《バブー》が動き出した


そしていつものように2匹が 『追い掛けごっこ』 を始めた

ドタバタドタバタと大騒ぎで走り回っている


途中で《バブー》が横になって見ている僕のところに来て

「ゴッコ シヨーォ」 と言った


それで イクゾォ~ イクゾォ~ って

自分のお尻をぷるぷるさせて僕を襲う格好をしたから

僕は思わずキャッキャと言いながら逃げ回った

《ボンネット》と《バブー》と僕とで交代でオニになって、部屋中を走り回った


すると、また途中で《バブー》が

今度は、高い場所で苦い顔で寝ている《アゾ》のお尻を・・

精一杯背伸びして突っつき始めた


アゾ 「・・なにをしておる」


バブー 「アソボー」


アゾ 「あ、あそびまっしぇん!」 


バブー 「アソボ」


アゾ 「《あ、あじょ》は もう じぇったいに あっそばないと 言っただろ!」


バブー 「アソブ・・」


《バブー》はしつこく《アゾ》のお尻を突っついた

それで《アゾ》は思わずそこから飛び降りた


喜んだ《ボンネット》が《アゾ》に飛び掛った

それに驚いた《アゾ》は高く飛び上がった

それを見た《バブー》が面白がってぴょんぴょん跳ねた


それから僕たち4匹での追っかけごっこが始まった

《アゾ》が久し振りに楽しそうに走り回っている

前のように《ボンネット》と、『どっちが高く跳ねるかごっこ』 を始めた

あの2匹は物すごく高く跳ねる事が出来るんだ


《ボンネット》と《アゾ》の側で《バブー》も頑張って跳ねている


そんな騒ぎの中、《ジンジン》と《ユリぼうず》は低い椅子で眠っている


すると・・

《バブー》が眠っている《ジンジン》の椅子によじ登った


バブー 「《ジンジン》、アソボネ」


ジンジン 「・・」


バブー 「アソボ」


ジンジン 「・・」


バブー 「アソブ!」


《バブー》はしつこかった

《ジンジン》のお腹を何回も突っついたり顔をなめたりした


すると、《ジンジン》が・・

のそのそと椅子から降りた


そこへ《ボンネット》がふざけて突撃した

大きな《ジンジン》は、その勢いでひっくり返ってしまった

《ジンジン》は倒れたままじっとしていた


《ボンネット》の目は 

(どーしよう・・ どーしよう・・) と言っていて

ものすごくく困ったような、後悔したような顔になり、その場に立ちすくんでしまった


僕たちも遊ぶのをやめて立ち止まった

僕が 「《ジンジン》、大丈夫?」って側に行こうとした時・・


いきなり《ジンジン》が起き上がって

絨毯にガリガリと爪を立て・・


「やったなぁ~」 と言って

《ボンネット》に向って、大きな体の前半分を低くし、高いままのお尻をクネクネさせた


それを見た僕らは一斉にきゃーきゃー言って逃げ回った

《ジンジン》が僕らを追いかけて走り始めたんだ


お部屋は大変な騒ぎになり

僕があまりにも勢い良く飛び乗ったものだから、台所のゴミ箱が大きな音を出して倒れた

ダイニャングのテーブルに飛び乗って歩き回った《ボンネット》は、そこに置かれている魔女の守り神・・

アフリカ産のミャコンデ族が彫った悪霊を倒した

《ジンジン》は自分のデカさも考えず、僕たちを驚かすために狭い所から飛び出そうとしてブイブイ(掃除機)をブッ倒してしまった

《アゾ》がトイレカバーの上に乗っかって猫踊りを始めた


その後は 『新聞紙かくれんぼ』 になった

《バブー》が新聞紙をそこらじゅうにばらまき

僕らが交代でその下に隠れるんだ

《アゾ》なんて、ふざけて猫用トイレマットの下に潜り込んでしまってる

《バブー》は僕らが隠れている新聞紙に飛び掛ったり、トイレマットに飛び掛ったりして大はしゃぎだ


ひとしきり遊んだ後・・

《バブー》が《ユリぼうず》を起こしに掛かった

そして《ユリぼうず》に思い切り蹴飛ばされた


蹴っ飛ばされた《バブー》がテーブルにぶつかり

その勢いでテーブルから何かが転がり落ちて来た

《バブー》はそれをコロコロ転がしながら言った

「ミテミテ!」

僕らは集まった


「マタタビだ!」

それから僕らはマタタビのビンの口を開けようと必死になった

《ジンジン》が 「僕がやる」 と言って

僕らの前で、柔らかいビンのフタをガリガリ噛んで・・

ついに噛みちぎった


それから《バブー》がビンを転がして、中身を床にばらまいた

それでみんなして床に這いつくばり・・

僕らはラリった


今朝、僕らはぐったりとしていた

だけど《バブー》だけは相変わらず元気だ


ユリぼうず 「《バブー》、ちょっとここに来て」


バブー 「ナーノ?」


ユリぼうず 「ナーノ? じゃなくて ナーニ? って言うの」


バブー 「ナーニ?」


ユリぼうず 「夜中に僕を起こさないでね」


まじょねこ日記-Yuribouzu&Babu


バブー 「・・」


ユリぼうず 「僕、夜はぐっすり寝たいのね・・」


バブー 「・・」


ユリぼうず 「わかった?」


まじょねこ日記-Yuribouzu&Babu


バブー 「ワカッタ! ヨルニナッタラ アソボネ!!」


ユリぼうず 「この・・夜は寝かせろって言っとんのじゃ われぇ~ むかっ


まじょねこ日記-Yuribouzu&Babu

バブー 「ビョェ~! あせる

へそを曲げていた《アゾ》

元気のなかった《ジンジン》

《バブー》の明るは、みんなを楽しく元気にさせる


ただ・・ その明るさが

朝起きてきた魔女がボーゼンとするくらい

お部屋をめちゃくちゃに散らかすんだけどね・・