ジンジン
夕べは《ジョン ブリアン》のお誕生会だった
１ヶ月遅れちゃったんだって
僕は４才になりました
ここは僕の一番のお気に入りの場所です
（１１月にここに来た時は生後３ヶ月くらいだったので、本当に４才になったのは８月頃だと思われます）
僕らは夕食の前からオロオロしていた
だって、高級缶詰が食べられるんだよ！
《水玉》は外回りを早めに終わらせて待機しているし
こんな雨の日でも外に出っ放しの《５時３５分の猫》で名高いイジケの《アゾ》も、昨日ばかりは４時３５分に帰って来た
まだお誕生会を知らない《ボンネット》と《バブー》は
オロオロするみんなの後を面白がってくっついて歩いてる
時計の分かる《水玉》と《アゾ》が
机に向って仕事をしている魔女に知らせた
水玉 「ま・・」
アゾ 「ま、ま、まじょ！ ろっくじ ですが！」
水玉 「この・・」
魔女 「はい、ではお誕生会を始めましょう！」
僕ら 「わあ～い！！」
魔女 「ほ～ら！高級缶詰だよぉ～ みんな位置について」
僕ら 「はあ～い！！」
ユリぼうず 「・・」
魔女 「《ユリぼうず》、どうしたの？」
ユリぼうず 「僕は・・いつものご飯・・だよね」
魔女 「今回は《ユリぼうず》も缶詰があります！」
ユリぼうず 「ええっ～！食べてもいいの？！」
魔女 「《ユリぼうず》のためにぶうこさんが送ってくれた病気予防缶詰です」
ユリぼうず 「やったあ～！！」
魔女 「《ジョン ブリアン》、遅れちゃったけど、お誕生、おめでとう。 ４才です！」
ジョン ブリアン 「ありがとうございます！」
アゾ 「《ジョ、ジョ、ジョンブブ》 おったんじょび ありがと」
水玉 「おまえ・・ 何言ってんだ」
魔女 「それと《バブー》、みんなと仲良く暮らそうね」
バブー 「・・ ・・ ゴアン」
魔女 「・・はい さあ、思う存分食べてください！」
僕らのご飯を並べてくれて
それから魔女は《涼子》のご飯を持って行った
僕らはガンガン食べた
魔女はカメラの用意をしていたけれど
魔女が戻ってきた時には僕らは食べ終わっていた・・
魔女 「・・」
僕ら 「・・」
魔女 「秒食いだな・・」
僕ら 「・・足りない」
魔女 「わかったよ・・」
魔女は特別な日だからって、みんなのお茶碗に、もう一回ご飯を入れてくれた
今度は先に《涼子》に持って行って、それから僕らにくれた
僕らはガンガン食べた
僕らは魔女がカメラをいじくっている間に食べ終わった
（フラッシュを消したり・・ 露出を抑えたり・・ そんな事をやっているうちに既に食事は終わっていた・・）
それで魔女は僕らに 「写真を撮るから集まってくださ～い」、と言ったけど
高級缶詰に刺激を受けた僕たちは部屋中を駆け回ったり、新聞紙で遊んだり、猫ハウスに飛び乗ったりしてはしゃぎ廻り
ついに魔女も仲間に入って走り廻ったものだから
いつの間にか写真を撮るのを忘れちゃったようだ
魔女 「《ジョン ブリアン》、これ・・プレゼント」
ジョン ブリアン 「・・ これ、魔女がいつも使ってるじゃない」
魔女 「《ジョン ブリアン》、このひざ掛け大好きでしょ」
ジョン ブリアン 「だって・・ それはせいらちゃんが魔女にってくれたものだよ」
魔女 「いいんだよ、魔女はもういっぱい使ったし、きっとせいらちゃんも 『いいよ』 って言ってくれるから」
ジョン ブリアン 「・・」
魔女 「新しいの買ってあげられなくてごめんね」
ジョン ブリアン 「僕・・このひざ掛けがいい」
魔女がいない時、《ジョン ブリアン》はこのひざ掛けにこっそり乗っかってる
もう、こっそりしなくていいんだね
大好きなひざ掛けの上で、お昼寝 幸せそうだね・・
バブー 「マジョ・・ プレジェン・・」
魔女 「ああ、《バブー》にはこれね！」
バブー 「ワァ～ィィィィィ！！」
《バブー》は新しいネズミのおもちゃをもらって離さない
僕 「魔女！《ユリぼうず》が怪しくなってる！！」
魔女 「《ユリぼうず》・・ いい加減にさなさいよ、もう膀胱炎は殆ど治っているでしょう」
ユリぼうず 「後遺症だから気にしないで」
魔女 「そんんなものあるわけないだろうが！」
ユリぼうず 「じゃあ、癖だと思って見逃しておくれ」
魔女 「・・みっともない」
正面図
側面図
そんなこんなで《ジョン ブリアン》のお誕生会は閉会した
『トミニャガさんとお買い物』のつづきは明日ね