ネパール日記 ~ 道すがら ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女


キャンディー  雑貨屋の奥さん 


Convenience shop

ゲストハウスのすぐ隣に雑貨屋さんがあって

そこの若い奥さんがいつも

「魔女ディディ(お姉さん)元気?」 と声を掛けてくれる


ある停電の夜

外出から戻ってこの店でミネラルウォーターを買い(ホテルで頼むと高いから)、ゲストハウスの門をくぐろうとすると


雑貨屋の奥さん 「魔女ディディちょっと待って、時間ある?」


魔女 「いっぱいあるよ」


雑貨屋の奥さん 「じゃあ、日本の数字の読み方を教えてくれない?」


魔女 「いいよ」


こうして蝋燭の薄明かりの中

額をつき合わせるようにして、日本語で数字を読む練習が始まった


それぞれの数字を魔女が日本語で言い

彼女がそれをネパール文字で書いてゆく


ネパール語はデーヴァナガリー文字で表される

それは10種類の母音と33種類の子音で構成されている

日本語をそのまま一語ずつ当てはめれば

それぞれの語をデーヴァナガリー文字で表す事が出来る


お客さんが来ると中断して一休み

そうこうしながらも、効率が良いように表を作ってみる


彼女は熱心に勉強した

きっと日本人の客が来たら、店の商品の値段を日本語で言いたいのだろう

ここは中心街から外れていて、そうそう日本人のお客が来そうもないけれど・・

いつか役に立ったらいいな


数字の表が埋まった頃、電気が付いて2人で大笑いした



クリップ  PHARMACY  薬屋


ゲストハウスからちょっと行ってパクナジョールの通りを渡った所に薬屋がある

薬が必要な時はそこで調達する

例えば解熱と咳止めの2種類を買うと

1週間分でRs120(¥200弱)

この薬が良く効く上に眠くならない


魔女 「風邪ひいた・・」


薬屋の奥さん 「魔女ディディ、いつもの薬ね」


薬屋のお兄さん 「新発売のシロップの方が咳には効くんじゃない?」


薬屋の奥さん 「黙らっしゃい! 私が処方するの!」


翌日


薬屋のお兄さん 「やあ、魔女ディディ、薬は効いたかい?」


魔女 「効いた、効いた! 助かったよ」


薬屋の奥さん 「良かったわ!」


魔女 「ところでさ、風邪薬をいっぱい買って日本に持って帰りたいんだけど・・」


薬屋の奥さん 「OK・・ いっぱい 売ってあげる」



リボン  ブティック


薬屋の隣にはようこさんがすっかり気に入ってしまった楽器屋があって

(民族楽器からギターまで様々な楽器が置かれている)

その隣には、自分が知る限りの日本語を話したがるおじさんが営む駄菓子屋があり

駄菓子屋の2軒ほど先に、このブログにも時々登場するティロチャンが経営する小さなブティックがある


Boutique

手前の人はティロチャンのお兄さんで

奥の白いキャップを被っているのがティロチャン


他に用事がない時はここで話したり、服を見たり、出前のお茶を頼んでくれてそれを飲んだりして時間を潰す

ほぼ毎日通るので・・ 毎日お茶をご馳走になっている

てか、暇なティロチャンの話し相手をしているんだ


ティロチャン 「魔女、お茶飲む? それともご飯食べる?」 


魔女 「それよか、ティロチャン、バッグの紐が切れた・・」


ティロチャン 「僕に任せて!工場に持って行って縫ってあげるよ」


魔女 「わ~い! ありがとう、 修理代を払っとくわ」


ティロチャン 「とんでもない! 修理代なんていらないよ。 困ったら何でも言ってね」


魔女 「ところで、このパンツ(売り物)の色違いでもっと長いのが欲しい」


ティロチャン 「わかった! 作ってあげる」


魔女 「ついでにこのワンピースをこっちの色で、裾だけこっちのデザインのが欲しい」


ティロチャン 「作る!」


数日後


ティロチャン 「出来上がったよ!」


魔女 「ありがとう! 全部でいくら?」


ティロチャン 「いくらでもいいよ」


魔女 「いいねえ、その言葉」


帰国時にはお土産も持たせてくれる素敵な友人だ



¥  MONEY EXCHANGER  両替屋


Thamel

そこから少し行った所に、いつも両替をする店がある


両替屋 「よう、魔女ディディ」


魔女 「こんだけ両替して」


両替屋 「・・なに、これ」


魔女 「お金に決まってるじゃん・・」


両替屋 「こんなお金、今まで見た事ない・・」


魔女 「何だよ・・ その目は」


両替屋 「・・」


魔女 「怪しい目だな!」


両替屋 「い、いや・・ このお金は・・」


魔女 「二千円札!」


両替屋 「2000って書いてある・・」


魔女 「当たり前じゃん・・」


両替屋 「これ・・ 両替していいのかなぁ」


魔女 「いいから早くルピーをくれっ!」


両替屋 「・・」


魔女 「さっさとルピーをよこせっ!」


入って来たばかりのお客 「・・!!」


魔女 「この店員が私にお金をよこさないのよ!」


両替屋 「勘弁してよ、お客が帰っちゃったじゃないか・・」


魔女 「もういい! 他の両替屋に行ってやる・・ そしておまえをバカにしてやるんだから!」


両替屋 「バカにされるのは嫌だ!!」


魔女 「ならルピーをよこしなさい! ついでに私を疑った罰としてレートを高くしといてね!」


両替屋 「・・わかったよ」


魔女 「なに!その渋々感はっ!!」 


両替屋 「ブツブツ・・」


魔女 「何ブツブツ言っている!」


両替屋 「いや・・ 毎回小額だな・・と思って」


魔女 「・・」


ネパールのMONEY EXCHANGERでは

店に張り出されているレート金額に 『色』 をつけて貰えたりもする