猫日記 ~ 見分けのつかない女 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジンジン


Flower 081022

魔女は朝起こされると、

先ずメダカにご飯をあげ、僕たちにご飯をくれ、僕たちのトイレを掃除し

それからビンの中でずっと咲いているお花の水を取りかえる

毎日が忙しい時は、そのお花を四角いものに挿す(水を含ませたスポンジ)


朝から忙しかった魔女が

夕方になってお花のビンの水を取りかえていた・・


家族① 「何やってるの?」


魔女 「見ればわかるでしょ」


家族① 「ふ~ん・・」


魔女 「それにしてもさ、この花凄いよね」


家族① 「なにが・・?」


魔女 「3月からずっと綺麗なまま咲きっ放しじゃん」


家族① 「ふ~ん・・」


魔女 「魔女初めてだよ、こんなに感心な花は」


家族① 「そうなんだ・・」


魔女 「少しは感動したらどうよっ!」


家族① 「春からずっと水を取りかえてるんだ・・」


魔女 「だからこそ、この美しさよ」


家族① 「・・」


魔女 「今日、お客さんが来たからテーブルに飾ったんだ」


家族① 「水を入れた花瓶に挿して飾ったの?」


魔女 「当たり前じゃん」


家族① 「ふ~ん」


魔女 「何か気に障る態度だね、・・ひょっとして・・」


家族① 「ひょっとして?」


魔女 「ド、ドライフラワー・・?!」


家族① 「ドライフラワーじゃないでしょ」


魔女 「だよね~」


僕らはとっくに知っている

だって、匂いがしないもの

匂いがしない花なんてないよね


水玉 「何で誰も言わないんだよ」


僕 「そういう自分だって言わないでいるじゃないか」


水玉 「きっかけがさ・・」


ユリぼうず 「ま、いいじゃん、今日の日記で誰かが言えばいいんだよ」


僕 「そうか!」


ユリぼうず 「で、誰が言う?」


僕 「僕はイヤだよ!」


水玉 「僕だってやだよ」


アゾ 「あ、あじょが 言うか?」


水玉 「おまえが言うとややこしくなるから止めとけ・・」


ボンネット 「ボク ユウ ナニ ユウ ダレ ユウ?」


水玉 「おまえはまだちゃんとしゃべれないから・・」


ジンジン 「《ユリぼうず》が言い出したんだから《ユリぼうず》が言うのがいいんじゃないか?」


ユリぼうず 「・・」


水玉 「何で急に無口になる!」


ユリぼうず 「・・」


水玉 「・・《ジンジン》しかいないな」


僕 「なんでっ!!」


水玉 「じゃあ、どうするんだよっ!」


それで僕と《水玉》が大喧嘩になって

取っ組み合って


僕が負けた・・


だからって・・ 僕が日記を言う事になり・・


ちょ、 ちょっと待って・・ 何なの・・? 花がどうかしたの?

この日記・・ なに・・


僕 「あの・・ その・・ テーブルの花を良く見て・・」


魔女 「見たよ」


水玉 「もっと良く見る!」


魔女 「・・なんか変なの?」


僕 「少なくとも花じゃない事は確かだよ・・」


魔女 「ええ~っ!! うそ・・」


家族① 「造花だよ・・」


魔女 「え・・ あれ・・ そう言われればそんな気も・・」


僕 「気・・ だってさ」


家族① 「造花だから・・」


魔女 「・・私、7ヶ月・・ 面倒みた」


家族① 「頼まれもしないのにね」


魔女 「信じられない・・ もう何も信じられない・・」


家族① 「魔女のやってる事の方がよほど信じられない・・」


水玉 「魔女・・ 僕らの見分けはついているよねぇ」


魔女 「・・」


僕 「ついてないの!?」


魔女 「・・この 造花め! 水道代返せ!!」


家族① 「造花は水くれなんて頼んでないし・・」


だうせこの後、お花の水代の事で、家族①と僕らは

うんと当り散らされる事になるんだ


猫にも分かる事でさえ分かんない・・

毎日が不安だ