ネパール日記 ~ カトマンズへ ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

魔女


リリコットに到着し、やっとバスに乗り込んだのもつかの間・・

走り出して間もなく、バスが故障した


私たちを含めた『降ろされ乗客』は、みんなでとぼとぼと歩き出していた

後ろ、リリコットの町の方で、誰かが大声で魔女の名前を呼んでいる

(誰だ・・ もう戻らないよ・・)


声を無視してとぼとぼと歩く

だらだらと・・歩いていると

先ほどのバスが横について

「動いたから乗って」 と車掌の少年が声を掛けてきた


Road 0892

こんな悪路だから車は壊れる・・

Buffalos 0891
バッファローたちが草を食む


再びバスに乗り、これ以上シャシがぶっ壊れない事を祈りながら

そして車窓からは、所々の道端に壊れて放置されたバスを横目にに見ながら

一路ドゥンブレへ


Bus 0891
これがバスの車内でございます


途中、彼らの村の入り口でラクシミとカマラがバスを降りた


無事ドゥンブレに到着した頃には、既に夕暮れが迫っていた

町の食堂で食事を済ませ

このままカトマンズに帰りたかったのだが

カトマンズ行きのバスは既に深夜到着便を残すだけになっており

この夜、マンガールとマノツは村でもう1泊し

彼らとは明朝合流する事にして

私とようこさんはドゥンブレに泊まるしかなかった

またあのシャワー小屋か・・


翌朝、約束の時間に遅れたマンガールとマノツを待たず

私たちはホテルをチェックアウトしてカトマンズ行きのチケットを買い、バスに乗り込んだ

(この場合、遅れるのは大抵マンガールなのだ)


出発を待つ間、隣席のおじさんと和気藹々で話をしていると

通りをホテルへと向う2人をようこさんが発見

仕方がないから声を掛けてやった



カトマンズに到着

マンガール、マノツと別れ

ろくに休む暇もなく魔女とようこさんは今夜の予定をこなす


友人のサヌカンチャと合流して

これまた友人のブックンが出演している高級レストランで

民族音楽と舞踊の夕べなのだあ~!


bhojan Griha restaurant 0892
ネパールのなんたらいう有名な建物を改装した

Bhojan Graha Restaurant


そこは思っていた以上に高級・・だった

先ずお飲み物  え・・ほとんどが1杯500~800Rs

って事は・・ なに・・¥1000位?

冗談でしょ!!

貧乏魔女はさすがに焦った


魔女 「ようこさん、飲み物だけにしておこうね」


ようこさん 「うん、高級だって聞いてたから、そのつもりで前もって食事して来たしね」


だのに・・ 

それなのに・・ こちらの心構えとは裏腹に


ウェイター 「お客様はベジタリアンでしょうか?」


魔女 「まさか!」


ウェイター 「それは何よりで!」


魔女 「・・・?」


それからというもの、勝手にフルコースで高級お料理が・・

次から次へと・・運ばれ


Raksi 0892
ロキシーと呼ばれるネパールの地酒は

アルコール度数が高いので火がつく


その間、ブックンたちの演奏は賑やかに奏でられ

民族衣装を身にまとった男女の踊り手たちがにこやかにネパール舞踊を披露し


最後にはヤギやらバフやらマッシュルームやら

何種類ものダルバートまで出現して

デザートに至った頃には

魔女からはすっかり笑顔も失せて

つぶやいていた


魔女 「金・・ねえよ」


そのつぶやきに、隣のようこさんが

思わず自分の財布を覗く


食事も音楽も舞踊も・・

全てが終了し

金持ちの地元のお客も、外人たちも、みな帰っちゃったし

いよいよ正念場がやって来たのね


魔女 「サヌカンチャ、帰ろうかね・・」


サヌカンチャ 「そうだね、じゃあ、お会計!」


魔女 「サヌカンチャが見て・・ い、いくらって書いてある?」


サヌカンチャ 「えっと・・ 3人で3300Rs(¥5000)だね」


魔女 「へ・・? じゃあ一人あたり1100Rs(¥1700弱)って事?」 


ようこさん 「それならあるよ!!」


魔女 「それでいいの?」


サヌカンチャ 「だって魔女はブックンの友だちだよ、ブックンが気を利かせてくれたに決まってるじゃないか」


魔女 「ケッ・・ それならそうと先に言っといておくれよっ!」


夜もすっかり更けて

ブックンも仕事を終え


Bukkun&Sanu Kannchha 0892

左 サヌカンチャ 右 ブックン

演奏を終えて民族衣装から私服に着替えたブックン

シャツも態度もだらしないぞ・・


大出費を免れた私たちはルンルンでホテルに戻った



その頃・・ マノツは熱射病の高熱に、激しい下痢を併発し

自宅で倒れていた


一方・・ ようこさんと私は食べ物で膨れ上がった腹を抱え

ホテルで苦しんでいた



バス車内以外の画像はようこさん撮影