水玉
ユリぼうず 「かあちゃんは、いませんよお~」
ボンネット 「・・」
![bon-1 08616](https://stat.ameba.jp/user_images/05/c5/10071014766_s.jpg?caw=800)
ユリぼうず (シ~ン・・)
ボンネット 「・・」
ユリぼうず (シ~ン・・)
ボンネット 「・・カアチャン! グワシッ!!」
ユリぼうず 「びゃ~!!!」
僕 「何なんだよ・・」
インジゴ 「《ユリぼうず》は隠れてるつもりで、《ボンネット》はかくれんぼのつもりなんだよ」
ジンジン 「顔だけ隠してもな・・」
アゾ 「おっ、おっ、おっしり じぇんぶ みえてるがぁ~の」
魔女 「自分が見えてなきゃ、相手も見えてないと思う・・」
僕ら 「キャピキャピキャピ ピ~!!」
魔女 「何笑ってるの? あなた達だってお庭でかくれんぼしてる時同じことやってるじゃない」
僕 「へ・・?」
魔女 「特に《水玉》、へ?なんていってる場合じゃないわよ、あなたなんて水仙の長い葉を両手で束ねて、それを頭にかぶせてお尻丸出しで隠れたふりしてる。 あれならまだ《アゾ》の方が上手いね」
僕 「ま、まさか・・」
魔女 「だからみんなすぐに鬼に見つけられてるんじゃん」
僕ら 「びぃぇぇぇぇぇ~!!」
魔女 「知らなかったの?」
僕ら 「知らなかった・・」
ユリぼうず 「僕、寝る・・」
ボンネット 「ニェル・・」
僕 「こいつ、言葉覚えるの早そうだな・・」
ボンネット 「ニェル・・ カアチャン、ニェル!」
ユリぼうず 「だから静かにね」
ボンネット 「カアチャン、ピャ~ピャ~! カアチャン!!」
ユリぼうず 「・・・」
インジゴ 「言葉の意味はまだ分かってないみたいだね・・」
ボンネット 「カアチャン、ピ~ピ~! カアチャン、ニェル、ニェル!」
ユリぼうず 「・・・」
ボンネット 「カアチャン! バリバリ、バリバリ!」
ユリぼうず 「このぉぉぉぉ・・
寝るって言っとるだろうがあ~!!」
ボンネット 「・・」
僕 「また泣くぞ・・」
ボンネット 「・・」
僕 「もうすぐ泣き出すぞ・・」
ボンネット 「・・ ・・ カアチャン! ガブッ!!」
ユリぼうず 「びゃ~! 痛あぁぁぁぁっ~! 」
僕 「強いな・・」
ジンジン 「進化してるな・・」
魔女 「何だか先が思いやられるな・・」