「カアチャン」と呼ばれるオス猫 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

水玉


毎日腹が破けそうなほどご飯を食べまくっていた《ボンネット》


今日あたりからやっと落ち着いてきた

体は元通りを通り越して見る間に大きくなり

魔女が頭をなでても、よろよろと倒れる事もなくなった


以前ボスがくれたネズミのおもちゃがお気に入りで

このところ、それで遊んでいるのだけれど


ただ、

かあちゃんにべったりなんだよ・・


かあちゃんの後ろ足にまとわりつきながら、

行く先々についていくんだ


ボンネット 「カアチャン・・」


ユリぼうず 「違うから・・」


ボンネット 「カアチャン・・」


ユリぼうず 「だから違うって!」


ボンネット 「カアチャン・・ カリッ!」


ユリぼうず 「痛いっ」


bon-2 08614


ボンネット 「カアチャン、 カプッ!」


ユリぼうず 「だから、痛いって!」


bon-1 08614

ボンネット 「カアチャン・・」


ユリぼうず 「ついてくるな!」


ボンネット 「・・汗


ユリぼうず 「・・ ・・遊ぶ?」


ボンネット 「カアチャン!」


ドタドタ!! パタパタ! ドタ! パタ! ドタ! パタ!



アゾ 「《ゆ、ゆじぼうじゅ》・・ あじょに ひっかきますのに 《ぼん

    にゃっと》に やっさしい だんしょ!」


ジョン ブリアン 「僕にだってすごく乱暴なのに・・」


僕  「お母さんだからな・・」


ジョン ブリアン 「でも、どうして《ユリぼうず》がお母さんなの?」


僕  「だってさあ、病気で大変な時ずいぶん世話してたじゃないか」


インジゴ 「そうよ、一生懸命顔をなめてあげたり、添い寝をしたり」


ジンジン 「本当は優しい生きものなんじゃない?」


アゾ 「そ、そっかあ~、なら あじょにも やっさしく しればええ」


ジョン ブリアン 「《アゾ》、言葉がしだいにおかしくなってるよ・・」



ドテドテ!! パタパタ! ドテ! パタ! ドテ! パタ!


ユリぼうず 「もう疲れた・・」


yuri08614

ボンネット 「カアチャン!」


ユリぼうず 「もうやめる」


ボンネット 「カアチャン!」


ユリぼうず 「来るなよっ、あっちに行け」


bon08614
《ボンネット》のしつこさに椅子の上に飛び乗った。 しかし《ボンネット》も後を追って必死で椅子に飛びつこうとする。 手前の《ボンネット》の白い手に向かって思わず足が出てしまう《ユリぼうず》


《ボンネット 「カアチャン・・」


ユリぼうず 「もう・・やだ・・」


ボンネット 「汗


ユリぼうず 「・・」


少しシン・・ としてから


何を思ったか《ユリぼうず》は突然、取り込んだ洗濯物の中から魔女のシャツを引っ張り出し

それをジタバタと振り回し、頭にかぶって両手でしっかりと押さえ・・

そして、こう言ったんだ


「かあちゃんは、どこにもいませんよお~」


yuri-1 08614