水玉
外は寒いしさ・・
お部屋にいても変化がなくてつまらないし・・
どうすりゃいいのか分からなくて
つい《ジンジン》を襲ってみた
原因は多分ストレス
魔女 「こら、《水玉》っ!乱暴はやめなさい!」
僕 「だって・・」
魔女 「だって何よ!」
僕 「外へ行けば寒いし、お部屋はつまんない」
魔女 「それだったらみんな同じでしょう!」
僕 「僕にとってはストレスなんだ」
魔女 「それもみんな同じ!」
ジンジン 「もう・・《水玉》、やだ・・」
ユリぼうず 「僕が敵とる?」
魔女 「いいから・・ 騒ぎを大きくしないで」
僕 「あ~あ!面白くないっ」
魔女 「じゃあ、耳の掃除でもする?」
僕 「おお! して、して」
魔女 「先ずは被害者の《ジンジン》からね」
僕 「なんだよ・・」
ジンジン 「やってもらいたかったらちゃんと並んで待つんだよ」
僕 「ここん家は何でも順番なんだから・・ トイレだって、水を飲むんだって、体も検査も、よしよしだって並ばなきゃなんないんだよね」
インジゴ 「家族が多いんだから仕方ないでしょ」
僕 「これだから大家族なんて嫌なんだ!」
ジョン ブリアン 「なら、トミニャガさんちに貰われてったら?」
僕 「おまえなあ!服着せられて死にそうになったのはどこの誰だよっ」
魔女 「はい、次の猫」
僕 「はいっ!」
インジゴ 「次に並んでたのは私だよ」
僕 「もう魔女のお膝に乗っちゃったもんね」
インジゴ 「ずるい・・」
ジョン ブリアン 「僕、《ユリぼうず》の後ね、 あ・・僕が最後だった」
アゾ 「・・ ナ、ナ、ナニ シテル?」
ジョン ブリアン 「耳の掃除だよ」
アゾ 「ミ、ミ、ミミ・・ミミミミ・・ ッテ ナアンダァ~」
ジョン ブリアン 「今、《水玉》がやってもらってるでしょ」
魔女 「これは耳じゃなくて、耳の掃除・・」
ジョン ブリアン 「じゃあ、耳って?」
魔女 「もういいよ・・」
アゾ 「・・・」
インジゴ 「《アゾ》、何びっくりした顔でみてるの?」
アゾ 「《ミ、ミ・・ミジャタマ》・・ ピュック、ピュック、シテマスゥ」
ジョン ブリアン 「くすぐったいんだよ」
アゾ 「ピ、ピ・・ピュックピュック、ピュックピュックゥ~!」
インジゴ 「《アゾ》もやってもらったら?」
アゾ 「・・」
ジョン ブリアン 「《アゾ》、怖いの? 怖くなんてないよ」
アゾ 「・・」
ジョン ブリアン 「嫌ならいいんだよ」
アゾ 「ピュ、ピュ、ピュクピュク シュルカナ・・」
ジョン ブリアン 「じゃあ、並ぶんだよ、僕の後ろ」
アゾ 「ナ、ナラブ・・ カナ」
インジゴ 「やっと私の番だ!」
インジゴ 「うっ、うっ、うっとり~ うぴゃ~」
ユリぼうず 「まだあ~!」
魔女 「《インジゴ》のお耳は汚いからちょっと時間かかるんだ」
ユリぼうず 「何だよ、待ちくたびれた!」
魔女 「そういう《ユリぼうず》はもっと汚いんだからね!」
ユリぼうず 「・・」
魔女 「はい次、《ユリぼうず》」
ユリぼうず 「ほい、ほ~い」
魔女 「《ユリぼうず》の耳の中は本当に汚れやすいよね」
ユリぼうず 「うぴょ・・うっぴょ・・ほほほ・・ぱぴょ~~」
アゾ 「ヤ、ヤ、ヤメル・・カナ・・」
ジョン ブリアン 「大丈夫だよお」
魔女 「次の猫!」
ジョン ブリアン 「やっと僕の番だ・・」
魔女 「《ジョン ブリアン》さあ、もおんのすごく耳の中きれいでやることないんだよね」
ジョン ブリアン 「なあ~んで! もうずっと並んで待っていたんだらね」
魔女 「分かってるけど・・ じゃあ5分間何とかやるよ・・」
ジョン ブリアン 「うぴゃぴゃ・・ ぴゃ、ぴゃ・・ ぶるっ・・」
アゾ 「ヤ、ヤッパ・・ ヤメル・・カナ・・」
魔女 「はい、次の猫!」
アゾ 「ピャ、ピャイ・・」
魔女 「ふ~む・・」
僕 「どうした?」
魔女 「野良時代の名残があるな・・」
アゾ 「プ・・プ・・プピャ~! プピャ、プピャ、プピャ!!」
魔女 「騒ぐな!」
アゾ 「プ・・プ・・プピャ・・プ・プ・・プ・・・」
ジンジン 「あらら、《アゾ》・・ 眠っちゃった」