通院騒動 Ⅱ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ユリぼうず


yuri060902


魔女が《べス》とトミニャガさんを動物病院に連れて行くことになって

僕は勝手にお供する事にした


トミニャガさんが

す、すごい・・

まるでお城のような籠に《べス》を入れて戻って来た



僕ら&魔女 「すごお~い!!」


トミニャガさん 「凄いでしょ!」


インジゴ 「宝石がついてるよ!」


ジョン ブリアン 「お城みたい!」


トミニャガさん 「高かったんですのよぉ」


魔女 「いったいどこでそんなお城みたいなバスケットを買ったんですか!」


トミニャガさん 「外国製ですの」


魔女 「自己満じゃぁ・・」


トミニャガさん 「何ですって!」


魔女 「だって、中に入っている《べス》には外の豪華さなんかわかんないじゃん」


トミニャガさん 「・・」


魔女 「ほらあ~」


トミニャガさん 「・・あのね、この前の猫用ダウンジャケット、あれも外国製なのね、いえ、外国製だった・・」


魔女 「・・」


注) このダウンジャケット騒動についての日記は こちらと こちらから



そんなこんなで、何だか気まずい雰囲気が漂って・・

とにかく僕らは出かける事にした



トミニャガさん 「なあ~んですの、この車の狭さは!後ろには席がないの?!」


魔女 「すみません、2人乗りなんで・・ でも狭いのはトミニャガさの横幅にも問題が・・ないとも言えない?」


トミニャガさん 「何をごちゃごちゃと!!」



それは大変な図だった

便利機能がことごとく無視された2人乗りの車では

トミニャガさんは《べス》の入ったお城みたいな籠をひざに乗せるしかなく

その上大きなバッグを持っているので

それをどこに置くかで四苦八苦していた

結局そのおフランス製の高級バッグは足元に置くしかなく

トミニャガさんはそれが相当不本意らしく、ぶーぶー文句を言った


僕はいつも通り、後ろの窓のところに陣取った


さあ、出発だ!



トミニャガさん 「ちょお~っとお、魔女さんっ!!」


魔女 「何か忘れ物ですか?」


トミニャガさん 「なにもそんなにスピードを出さなくったって!」


魔女 「あのう、走り出したばかりなんですけど・・」


トミニャガさん 「怖いっ!」


魔女 「そんな・・ これ以上ゆっくりなんて走ったら《ユリぼうず》の機嫌が悪くなっちゃう」


トミニャガさん 「ダメッ!!」


魔女 「ノロノロ運転なんて・・ カッコ悪・・」


トミニャガさん 「重たい・・ 籠が重たい・・」


魔女 「知りませんよ、 それよりトミニャガさん、お城の籠とおフランス製のバッグ持って、髪の毛がそんなにむちゃむちゃで良いんですか?」


トミニャガさん 「わあ、嫌だ! 鏡、鏡・・」


魔女 「目の前の日よけを降ろすと裏が鏡になってますよ」


おフランス製のバッグにはヘアブラシまで入っていて

トミニャガさんはその鏡を見ながら一生懸命に髪を直した


トミニャガさん 「これで大丈夫だわ、 ん・・? 

             ところで魔女さん、これはなあに?」


トミニャガさんが、日よけを裏返したら現れる何かを目にして聞いた


魔女 「ああ、それはこっちにもあるんですけどね、

       オープンカーにする時にここをこうすると・・」


トミニャガさん 「ああ・・ ここをこうする訳ね」


魔女 「わあ、何やってるんですか! 

      トミニャガさんは私と同じ事をやっちゃダメ!!」



この後、悲惨な事が起こるんだ・・


だけど、つづく