今年のクリスマス・・ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

インジゴ


injigo071226


その日はクリャスマスのイブっていう日で


私たちは貧しいながらもみんなで寄り集まって楽しく過していた



ただ、お外での暴走行為を禁止された《ユリぼうず》だけは

家の中で荒れ狂ったように暴走していた


私たちは魔女のおひざのまわりにくっついて

アニャマル プリャニャットを観ていて


《水玉》は今日の猫日記を言っていた


そんな時 ・・・



私  「魔女、 《ジョン ブリアン》の様子がおかしいよ・・」


魔女 「《ジョン ブリアン》どうした?」


ジョン ブリアン 「うっ、うっ、うっ・・ うえっー!」


私  「吐いた!」


ジョン ブリアン 「うえっー! う、うえっー!!」


水玉 「また吐いた!」


魔女 「ち・・ 血があ~!血を~!!」


ジンジン 「わあ!《ユリぼうず》が走って来るよ!」


魔女 「《ユリぼうず》止まれ!《ジョン ブリアン》にぶつかる!」


ユリぼうず 「そ~れっ! ジャ~ンプ」


ジンジン 「《ジョン ブリアン》を飛び越えた・・」


ユリぼうず 「《ジョン ブリアン》、どうした!病気か!」


私  「《ジョン ブリアン》がゆらゆらしているよ・・」


水玉 「すごく辛そうだよ・・」


私  「うずくまっちゃったよ!」


ユリぼうず 「魔女、車の用意! 病院に連れてく」


魔女 「は、はい!」



魔女は《ユリぼうず》の付き添いで病院に急いだけど、

しばらくして戻って来た

時間も考えないで、慌てて出て行ったから

もう病院は閉まっちゃってたんだ



イブは《ジョン ブリアン》の看病の夜になった


《ジョン ブリアン》はやはり夕食も食べなくて

動けなくなってひざ掛けにくるまっていた


《ジョン ブリアン》は具合が悪くなると

とたんに毛がバサバサになり、痩せまくる


次の日は不幸な事に、いつもの病院が休みだった

魔女は《ジョン ブリアン》と《ユリぼうず》を車に乗せて病院を探した


けど、近所の病院はどこも・・ 

到底動物好きとは思えない医者ばかりだったようで


《ユリぼうず》が言うに


「ここの医者は、動物より他のものの方が好きだぞ! こんな病院に《ジョン ブリアン》を診せられるものか!」


と、医者通いのベテランとして、また付き添いとして

その動物的な鋭い直感を駆使して、病院を見るなり、又は待合室に入るなり本気で嫌がり


だから、遠いけど、前に《ネコばあ》に教えてもらった病院に行く事にしたんようなんだけど

途中で・・



ジョン ブリアン 「家に・・帰りたい・・」


魔女 「病院で診て貰わないと!」


ジョン ブリアン 「車に乗ってると・・ どんどん気分が悪くなる・・」


魔女 「でもね!」


ジョン ブリアン 「もうだめ・・ お願い・・降ろして」


魔女 「どうしよう・・」


ユリぼうず 「家に帰れ!」


魔女 「・・」


ユリぼうず 「帰って寝かせるんだ!」


魔女 「はい・・」



それで魔女たちは戻って来た


《ジョン ブリアン》はぐったりしてストーブの前にうずくまった

そして時々、魔女を見て辛そうな声で鳴いた



私  「そういえば、イブの前の日もご飯食べてなかったよ」


魔女 「そうだったの?!」


私  「うん、魔女が出かけた日、家族①が晩ご飯くれた時」


魔女 「あの日は・・ 確か朝ごはんも食べなかった」


ジンジン 「じゃあ、もう3の日も食べてないんじゃん!」


私  「それでも、前から食欲なかったみたいだったよ」


魔女 「私の責任だ、 忙しくしててちゃんと気をつけてあげてなかった・・」 



そんな沈んだクリスマスの日の夕方

私たちにプレゼントが届いた



魔女 「《ジョン ブリアン》、『ボス』からクリスマス プレゼントが届いたよ!」


ジョン ブリアン 「ボ・・ス・・」


魔女 「そうだよ! ほら、高級缶詰だ」


ジョン ブリアン 「高級・・」


魔女 「ちょっと食べてみる?」


ジョン ブリアン 「うん・・」



それで私たちは、思いがけずクリスマスに美味しいものを食べられる事になった

うんと嬉しかった


魔女のお膝に乗った《ジョン ブリアン》は

3日ぶりに、『ボス』の缶詰を半分くらい食べた


「これで明日まで何とかもつね・・」


魔女が少しホッとしたように言った


プレゼントの箱には

高級缶詰、高級カリカリの他に

私たち全員に行き渡ってももだまだ余るくらいの

ネズミのおもちゃも入っていた


そしてクリスマスのお手紙も・・



魔女 「 『Merry Christmas!』 って」


私たち 「わあ!」


魔女 「 『これからも楽しい日記をよろしくお願いします』


私たち 「わあ!」


魔女 「《ジョン ブリアン》、これからも頑張って取材しなきゃね」


ジョン ブリアン 「うん・・」


魔女 「読んでくださる方たちがいるんだものね」


ジンジン 「僕、《今日ちゃん》の分も、《伐》の分も、頑張るよ」


水玉 「僕だって!」



《ジョン ブリアン》が辛そうだから・・

みんなが静かにしている


本当なら一日中走り回っている《アゾ》だって・・ うるさくしないで・・

心配そうに《ジョン ブリアン》の顔を何度も覗きこんでいる


そして、大好きな《ジョン ブリアン》に

「遊んで!」 の決まり文句を全く口にしない


あんな小さな子でも、《ジョン ブリアン》の事を一生懸命に心配している


みんな、こうして家族になって行くんだね・・



明日につづきます