本日の出来事 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジンジン


jinjin07118


[ いまだに魔女のバッグを封印し続ける僕 ]

まったりした昼下がり・・


突然!


ドタドタドタドタドタ!

ドドドドドドドーーー!!


ドッチャン!バッチャン!!

ジッタン! バッタン!!


魔女 「い、いったい何事よ!」


ダダダダダダダダッ!!

ドドドドドドド~~!!


魔女 「《アゾ》、何やってるの!」


ドチャ、ドチャ、ドチャ、ドチャ!!

ドッタン! ガッチャン!!


魔女 「 《ユリぼうず》 まで一緒に何してる!」


僕  「2匹とも魔女の言う事なんてまったく聞いてないよ」


水玉 「聞いてないんじゃなくて、あの様子じゃ聞こえてないんだよ」


魔女 「なんだか知らないけど放っておこうか・・ それにしても 《アゾ》 と 《ユリぼうず》 の組み合わせっていうのも珍しいわね?」


ジョン ブリアン 「あり得ないけど・・ かなり意気投合してるよね」


ドタバタドタバタ!!

ジッタンバッタン!!


ドタドタ・・ ジタ・・バタ・・


シーン・・・




アゾ 「ウニャ・・ゴニャ・・」


魔女 「え? 何・・」


アゾ 「ウ~・・ウニャ・・」


ユリぼうず 「 《アゾ》 が魔女に 『これどうぞ』 だって」


魔女 「まあ、《アゾ》、《ユリぼうず》 の真似して何かくわえて来たな? まったく可愛いんだから!」


僕  「そうか!何か生きものを追いかけてドタバタ駆け回っていたんだね」



それで魔女は 《アゾ》 からの初めてのプレゼントに喜んで

《ユリぼうず》 の時と同じに、手の平を差し出した


《アゾ》 はその手の平に上手にくわえていたものを置いた



魔女 「・・・」


僕  「どうしたの?」


魔女 「・・ギョエ~~~!!!」


僕ら 「わあ!! なにっ?!」


魔女 「でっかい・・ す、スズメバチがへろへろになってる・・」

    

(魔女、計ってみた・・体長5.2cmあった)


スズメバチ 「ぶ・・ぶ・・ぶぶぶぶ・・」


魔女 「へ、へろへろになりながらも苛立ってるよぉ~!」


インジゴ 「苛立つと何かマズイの?」


魔女 「マズイだろう・・」


インジゴ 「私、食べてあげようか?」


魔女 「食べんでいいわいっ!」


アゾ 「ブ・・ブ・・ブブ・・」


魔女 「真似せんでいいわ!」


スズメバチ 「ぶぶぶ・・ぶぶぶぶぶぶ~!」


魔女 「私じゃありません! 

こ、このチビが・・ このチビがやったんです!」


スズメバチ 「ぶぶぶぶ!ぶんぶぶ!!」


水玉 「甦ってくるぞ!」


魔女 「ひぇ~!!」


僕  「早く手からどけなよ!」


魔女 「そしたらまた 《アゾ》 がくわえる・・ 

そして刺される・・ 挙句ショック死・・」


ユリぼうず 「魔女!! 《アゾ》 に 『ありがとう』 は!」


魔女 「あ、ありがとう・・ でも、これ・・いらないから」


ユリぼうず 「いらない? 猫の気持ちを踏みにじる・・ 

        最悪だな・・」


魔女 「そうじゃなくて!」


スズメバチ 「ぶんぶぶ、ぶんぶん!!」


アゾ 「ア・・ ニ・・ニゲタ・・」



再びスズメバチを追う 《アゾ》


あっ、《アゾ》 がまたスズメバチをくわえた!

魔女が 《アゾ》 を捕まえて、口を開かせようとするが・・


相手がスズメバチだというので、そう簡単にはいかなくて


しかし、そうこうしているうちに 《アゾ》 の口が緩んだらしく

またスズメバチが逃げ出した


僕らはああいう生きものを見ると、やたら興奮する性質で

みんなして捕まえようと走り回った


捕まえたい僕たちと

部屋中の窓と天窓も開けて、蜂を逃がしたい魔女との間で壮絶なバトルが展開され・・


僕らは必死で蜂の後を追いかけ

水入れをひっくり返して床を水浸しにし

机の上のペン立てやら、魔女の飲みかけのコーヒーやら、花瓶までもなぎ倒し

ついでに台所の大きなゴミ箱まで倒し

蜂を追いかけて台所にも飛び乗り

《ユリぼうず》 なんて何でだか鍋の中に飛び込んでしまい

その勢いで隣にあったヤカンまでひっ繰り返し・・


魔女は魔女で、片手に《アゾ》を抱えながら

ほうきでもって蜂を誘導

目がそっちばかりを見ていたものだから

椅子を蹴っ飛ばしてしまい、足の先を痛くしてケンケンしながら飛び回り

その挙句テーブルにつまずいて転び

起き上がった拍子に頭を飾り棚に頭をぶつけ・・


そんな大騒ぎの中・・

スズメバチがすう~っと天窓から出て行った・・



今、お部屋の中は・・

はなはだしく大変な事になっていて・・

本当に大変な事になっていて・・


魔女はそんなお部屋をもう見たくないらしく

あれからずっと

大きなフードをかぶってます