ジョン ブリアン
今日、魔女はものすごく遅い朝に起きて、すぐに出かけてしまった
ららママとスットコに行くって (コストコだってば!)
僕らはつまんなくて
お部屋でぐ~たら、ぐ~たらして過した
夕方やっと魔女が帰って来た
僕らはいっせいにいろんな事を魔女に言った
《アゾ》 なんて、まだ上手くしゃべれないものだから
うれしさを表すのに
訳の分からない声を張り上げて、やみくもにお部屋を駆け回り続けた
僕 「魔女、なにか買って来た?」
魔女 「うん、これ!」
ジンジン 「また、こんなくだらないものを・・」
アゾ 「コデ・・ホシイ・・」
魔女 「星が欲しいの?」
アゾ 「ホシイ・・」
僕 「そんなに頑張って引っ張ったって取れないよ・・」
アゾ 「チッチ!」
魔女 「チッチ、っちゃあチッチだけど・・それコウモリだよ・・」
アゾ 「チッチ! チッチ!!」
![azo071022](https://stat.ameba.jp/user_images/73/b6/10034769567_s.jpg?caw=800)
それからじきに夕食になった
魔女が台所に僕らのお茶わんを置いて・・
それぞれが自分のお茶碗の前に行って食べ始めたんだけど
《ユリぼうず》 が食事に集中できないんだよね
魔女、もっと気を使ってよ
《アゾ》 のとなりに 《ユリぼうず》 のお茶わんを置いちゃダメじゃない
《ユリぼうず》、《アゾ》 を襲いたくてどうしようもないみたいだよぉ
食事が終わったら、遊ぶんだ!
《ユリぼうず》 がお外に行っちゃったから
《アゾ》 はとたんにはしゃぎ出した
昨日、僕と 《アゾ》 とで新しい遊びを作ったんだ
《アゾ》 が新聞紙の中にかくれて
僕がのぞく、っていう遊びなんだけど
すると《アゾ》がこうふんして僕をおそうんだ
これが、ことのほか面白くて
けっこうスリルがあってね
昨日はずっとそれで遊んでた
今も 《アゾ》 が新聞紙にもぐって、僕が見つけるのを待ってるよ
ガシャガシャ ・ キャーキャー!!
ドタバタ ・ ギャーギャー!!
魔女 「2人とも、よく飽きないね」
僕 「楽しいよね~、《アゾ》 !」
アゾ 「タッ・・タナシイヨネ~、 《ジョンブブブ~》 !」
ワシャワシャ・キャーキャー!!
ジタバタ・ ギューギュー!!
ユリぼうず 「みゅ~みゅ~!!」
アゾ 「ユ・・ 《ユジ》 ダ!」
僕 「帰ってきちゃったよ・・」
インジゴ 「しかも、あの鳴き方は・・また誰か連れて来たね」
魔女 「お帰り、《ユリぼうず》」
ユリぼうず 「ひゃい、どうじょ! 《もりやさん》 の親戚ですぅ」
もりやさんの親戚 「コンバンハア・・」
魔女 「まあ、かわいい!」
アゾ 「・・ソデハ、タベモノ?」
ユリぼうず 「このお~!! 襲ってやる!!」