誘拐される猫とされない猫の違い | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジンジン


jinjin07729


今日はニャチ曜日で、しかも天気が良かった


でも、家族①と家族②はそれぞれどこかへ行ってしまい、家には魔女と僕らだけだった

きっと2人とも、ニャチ曜日に魔女と一緒に家にいてもろくな事はない、というのを学習したんだろうな


魔女はつまんなそうにごろごろしてた

そして突然


魔女 「とみにゃがさんちに行って 《ベス》 でも連れて来るか・・」


涼子 「ほんと!」


魔女 「天気がいいのに暇だからね」


それでみんなしてトミニャガさんちに向かった



僕ら 「トォミニャガさ~ん!!」


トミニャガさん 「魔女さん、たち・・ 

          日曜だというのになんと縁起が悪い・・」


魔女 「あのね、《涼子》 が 《ベス》 と遊びたいって!」


トミニャガさん 「やだ!!」


魔女 「いや、トミニャガさんじゃなくて・・」


トミニャガさん 「だから、やだ!!」


魔女 「《ベス》 の意見を・・」


トミニャガさん 「《ベス》 に意見なんてございませんっ!」


魔女 「《ベス》 にだって意見の50や100くらいあ~りまぁすぅ~」


トミニャガさん 「ひゃく・・って、そんなに?!」


魔女 「そりゃぁ、もう・・」


トミニャガさん 「じゃあ、おっしゃってみてよ! 

           いったいどんな意見ですの!」


魔女 「それは 《ベス》 の意見なんですから、直接本人(猫)からお聞き下さい」


トミニャガさん 「・・・」


涼子 「早く 《ベス》 と遊びたい!!」


トミニャガさん 「なに??」


魔女 「いまのは 《涼子》 の意見です」 


トミニャガさん 「とにかく、私はこれから主人と出掛けますのよ、だから・・」


魔女 「あずかってあげる」


トミニャガさん 「結構です!」


トミニャガさんの旦那さん 「おい、いいじゃないか、遊びに行かせてあげなさい」


トミニャガさん 「だって、あなた!」


トミニャガさんの旦那さん 「もうああなったら、どうなろうと同じだろう・・」


僕  「ああなったら・・ どうなろうと・・?」


水玉  「同じ?」



トミニャガさんは3回くらい大きなため息をついてから

お尻をぶりぶりさせて家の奥に行き・・


・・・むちゃむちゃの毛の猫を連れて来た


・・・ 《ベス》


と、とら刈りのペルシャ猫だ・・


この前、《涼子》 とお化け屋敷で遊んだ時

《ベス》 は枯れ葉や、細い木の枝をしこたま長い毛に巻き込んでいた


おそらく、トミニャガさんはそれを取ろうと孤軍奮闘したと思われ

きっと、ブラシで毛をとかしてみたり

しかし、ゴミにひっかかり・・ ブラシングは思うように出来ず

手で取ろうとしても、枯れ葉は余計に粉々になって

枝を引っ張れば 《ベス》 が痛がり


それで

思いっきりイライラしたトミニャガさんは

ハサミでもって、《ベス》 の毛をメチャクチャに切ってしまったんだ・・


《ベス》 の姿を見た時

僕たちはみんな、その時のトミニャガさんの姿を想像をし・・

いっせいに後ずさりをした



魔女 「まあ、《ベス》、最新流行のカットなのね!」


トミニャガさん 「このおぉぉぉぉ~~!!」


魔女 「おお、これは、間違いなくトミニャガさんのセンス・・ 感服ですっ!」


トミニャガさん 「むむむ・・・うぅぅ・・」


涼子 「《ベス》、行こう!」


ベス 「うん!」


トミニャガさん 「ちょっと、魔女さん!」


魔女 「わかってます!写真を撮ったりしませんから」


トミニャガさん 「約束ですからね!」



それから、性懲りもなく 《涼子》 と 《ベス》 は、またお化け屋敷で遊んだ



僕  「ねえ、魔女、《ベス》 の写真は撮っちゃいけないの?」


魔女 「うん」


ジョン ブリアン 「《ベス》 がすごく嫌がるからでしょ」


魔女 「それもあるんだけど、《ベス》 の写真が流出すると困るんだって」


僕  「どうして?」


魔女 「身代金目的で誘拐されたら大変だからって」


ジョン ブリアン 「みのしろきん・・って」


魔女 「誘拐された 《ベス》 を返してもらうために払うお金の事だよ」


ユリぼうず 「それは・・大変な事になったね・・」


魔女 「まだなってないよ!」


インジゴ 「私たちはいつも写真を撮られているよ!」


ジョン ブリアン 「誘拐されるかもしれない!」


ユリぼうず 「しかもネットに流れてるからね!」


僕  「心配ないよ・・」


ジョン ブリアン 「なんで?」


水玉 「貧乏な家の子を誘拐したって意味ないじゃん」


インジゴ 「・・・私たちって、幸せなわけ?」


僕  「ある意味ね・・」