涼子、ベスと遊ぶ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

涼子


私は毎日機嫌が悪い


だからゴハンも機嫌悪く食べる


ryouko07103


機嫌悪く食べるならまだしも、何を思ったか 「洗濯機の上で食べる」 などと言い出し、魔女に洗面所まで食事を運ばせる我儘女だ。 しかも、しかもだ! 「ゆで卵が食べたい!」 とまで言おって・・


魔女 「 《涼子》 さぁ、なんなのよ・・」


私  「なにが!」


魔女 「毎日不機嫌でさ」


私  「フン!!」


魔女 「だいぶ涼しくなってきたから 《ベス》 でも誘いに行くか?」


私  「・・・ほんと?」


ジンジン 「行って見ようよ!」


水玉  「うん、行って見よう!」


ジョン ブリアン 「毎日、わがまま顔の 《涼子》 見てると、うんざりうから行って見よう!」


私  「なによ、その言い方!生意気ね!」


魔女 「トミニャガさん、大型バイクどうしたかな・・」


水玉 「しぶといな・・」


インジゴ 「魔女、その話はもうしない方がいいよ・・」


魔女 「なんで?」


ジンジン 「とにかくその話はしないで!」



それで、みんなしてトミニャガさんちに向かった


私は一番に走って行った



私以外 「と~みにゃ~がさ~ん!!」


私  「《ベ~スゥ》!」


ジョン ブリアン 「・・シンとしてるね、お留守かなぁ」


私  「・・・」


水玉 「魔女・・ トミニャガさんが、窓からこっちを覗いてるよ」


私  「いたね! 良かった!!」


ジンジン 「あっ、窓のカーテン閉めちゃった・・」


インジゴ 「どうしたんだろう・・」


水玉  「出てこないね・・」


「ニャ~ウゥゥン、 リョーコちゃん~!!」


私  「 《ベス》 だ!」


魔女 「トミニャガさん! 中にいるのはバレている。 速やかに出ればなにもしない!」


ドタドタ (足音) バタン!!(扉が開く・・)


トミニャガさん 「魔女さん、な、何をなさるつもりなの!!」


魔女 「トミニャガさん!お久し振りですっ」


トミニャガさん 「・・・」


魔女 「ところで、大型バイクはまだですか?」


水玉 「うわっ!!」


インジゴ 「魔女っ!」


魔女 「バイクがまだなんだったら、《ベス》 をお借りします」


トミニャガさん 「・・・???」


魔女 「 《ベス》、行こう!」


ベス 「ウン!」


私  「 《ベス》、毛、伸びたね」


ベス 「のびた・・」


トミニャガさん 「ちょ、ちょっと待って! バイクと 《ベス》 は関係ないじゃないですか!」


魔女 「ないですよ」


トミニャガさん 「な・・ないですよねぇ」


魔女 「じゃあ、いいですよね!」


トミニャガさん 「へ? ・・よくはないでしょう」


魔女 「なんで?」


トミニャガさん 「なんでって・・ なんでだっけ?」


魔女 「ほらね」


トミニャガさん 「・・・?」


魔女 「じゃあ、夕方 《ベス》 を送りがてらまた来ますね」


トミニャガさん 「ちょっと待って、昨日 《ベス》 をシャンプーしたばかりですのよ!!」


魔女 「何でまた・・」


トミニャガさん 「何でまた、って・・ とにかくっ、汚れたら困るんです!」


魔女 「シャンプーって、《ベス》 に頼まれて?」


トミニャガさん 「 《ベス》 が頼むわきゃないでしょうが!」


魔女 「じゃあ、トミニャガさんの我儘じゃないですか」


トミニャガさん 「なにが?」


魔女 「シャンプーしたのが」


トミニャガさん 「なあ~にをおっしゃる! 私は 《ベス》 のためを思ってやっているんじゃありませんか!」


魔女 「頼まれもしないのに?」


トミニャガさん 「だぁ~か~らああああ!!」


魔女 「大丈夫!」


トミニャガさん 「なにが!!」


魔女 「今日、《涼子》 と遊んだら、きっと 《ベス》 からシャンプーしてくれ、と頼んできますから」


トミニャガさん 「・・・そ、そんなに汚れるんですか」


魔女 「またまた、 ご存知のくせにぃ~」


トミニャガさん 「確かに・・ひどく汚れますわよね!」


魔女 「その時こそ、トミニャガさん! あなたの出番です!」


トミニャガさん 「私の出番・・」


魔女 「どろどろに汚れた 《ベス》 は、トミニャガさんの優しさが身染みる訳で・・」


トミニャガさん 「そ、そうなんでしょうか?」


魔女 「そうですとも! さあ、《ベス》、行くよ!」



それから私と 《ベス》 は、お化け屋敷でしこたま遊んだ

一緒に遊ぶのは久し振りだった私たちは

気が狂ったように遊んだ


夕方になって、魔女が迎えに来た



魔女 「 《ベス》、もの凄い事になっちゃったね!」


私  「毛の中に落ち葉や小枝がいっぱい混ざっちゃった・・」


魔女 「ああ・・これは毛を切っちゃうしかないな。 まあ、これでやっとトミニャガさんの出番が来る訳だ!」


私  「トミニャガさん間違いなく激怒するね・・」


魔女 「まさかぁ! うんと喜ぶさ」



魔女は 《ベス》 を抱いてトミニャガさんちに向かった


私たちはついて行かなかった


その後、どうなったかは知らない・・