一難去って、 また・・ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジンジン


jinjin07729


《インジゴ》 が


「枯葉を集めて来るね」 って行ってお外に出てから

2日も帰って来ない

こんな事は初めてだ・・


また魔女が眠れなくなって

今度は魔女がゾンビ顔


昨日魔女は朝から夕方まで仕事だったから

人も車もいなくなるくらい夜の遅い時間になって

僕らは 《インジゴ》 を探しに出かけた



《ユリぼうず》 はこの前病院に行って

だいぶ良くなってるって言われたんだ


でも目はもう元のようには見えないらしい・・

だから夜は心配だからって、留守番になった


僕らは 《インジゴ》 を探してずいぶん歩き回った

あのカサカサっぽい泣き声がどこからか聞こえないかと聞き耳も立てた


長い時間探したけど見つからなかった


家まで戻って来て

僕らは駐車場の冷たいコンクリに寝そべって

魔女はそこに座り込んでしまった



ぼく 「どうする?もっと探す?」



水玉 「もうここら一体は探し尽くしたじゃないか」


ジョン ブリアン 「でも、こもままじゃ魔女が病気になりそうだよ・・」


涼子 「こんな夜中に今の魔女の顔を知らない人が見たらゾンビだと間違えて気絶するね」


魔女 「そんなにひどい?」


僕ら 「・・・」


魔女 「・・・ひどいんだ」


ぼく 「で、どうする?」


涼子 「でも、《インジゴ》 は草さえ食べていれば生きていけるんだから、心配ないんじゃない?」


魔女 「そういう問題じゃない!」


涼子 「じゃあ、どういう問題なのよ!」


ジョン ブリアン 「 《ユリぼうず》 にたのんだら?」


水玉 「それしかないよ」



結局また 《ユリぼうず》 が連れて来られた


《ユリぼうず》 は片目が見えなくなってしまっているから・・



魔女 「 《ユリぼうず》、魔女が側にいるからね、さあ、行こうか」


ユリぼうず 「ここでいい・・」



《ユリぼうず》 は寝そべったまま



『みゅ~みゅ~!みゅ~みゅ~!』


と鳴き出した

しばらく間を置いて、また同じ事を繰り返している

《ユリぼうず》の声は、辺りに響き渡った


すると・・


向こうの暗闇から、何か現れた


僕らは一斉に警戒した


《水玉》 なんて、すでに体を低くして襲う体勢に入っている


こちらに向かって来たものが、街灯に照らされた・



僕 「 《インジゴ》!」


水玉 「おまえ、どこに行ってたんだよ!」


インジゴ 「・・・」


ジョン ブリアン 「よかった! けど、しんぱいしたよぉ」


水玉 「ちゃんと家に帰らなきゃダメじゃないか!」


インジゴ 「帰ったよ・・」


水玉 「2回分の夜も帰らなかったじゃないか!」


インジゴ 「帰ったよ、けどいつもは開いているお部屋のドアが閉まっていて・・ それで・・もう私はお部屋に入っちゃダメってことかな・・って・・ それで、それで、どうしよう、どうしようと思って・・あちこちうろうろして・・」


魔女 「お部屋のドアを閉めているのは、新しく来た子猫が逃げ出さないうになんだよ。 あの子を外に出すともう帰って来られないから、だから閉めておいたの。 《インジゴ》 がお外から帰って、ドアが閉まっていたら鳴いて知らせればすぐに開けてあげるんだから」


インジゴ 「うっ、うっ、うっ・・」


ジョン ブリアン 「泣かないで・・」


魔女 「お家に入ろう」



僕らはほっとしてお家に入った



僕  「ねぇ・・誰か足りなくない?」


魔女 「 《インジゴ》 が帰ってきたからもう足りなくないよ」


水玉 「足りない気がする・・」


魔女 「・・ うわっ! 駐車場に 《ユリぼうず》 を忘れて来た!」


いやな予感がする・・  すごくいやな予感がする・・

魔女は外に飛び出して行って、《ユリぼうず》 を抱えて入って来た


案の定、抱えられた 《ユリぼうず》 の目は逆三日月形になっており

僕らは毛を逆立てんばかりに警戒した


みんなが 《ユリぼうず》 と目を合わせないように気をつけた


しかし、2日ぶりに家に帰ってきた 《インジゴ》 が

嬉しそうにして 《ユリぼうず》 に近づいて行っちゃった


そして・・襲われた

《インジゴ》 は、《ユリぼうず》 にお礼を言おうとして

襲われていた・・




それで今日、みんなが今までのように上手く生活するために、《アゾ》 対策本部が設置され、話し合いが始まった


その続きはまた明日ね