ユリぼうず
僕は病気だけど日記を言います!
夕べ、みんなは 《ジョン ブリアン》 探しに行ってしまって・・
僕は一人だけお家に残された
病気がなおってないからだって
おこりんぼの子猫と一緒だなんて・・
みんな長い時間帰って来なくて
おこりんぼの子猫は、猫ハウスの 《伐》 のお部屋の中から
そ~っと覗いては、僕と目が合うたびに
「シャー!シャー!」 攻撃をしてくる
そのうち・・
僕はやることもないので眠ってしまった
たとん・・ とっこ・・とっとっと・・
(ん・・?何の音だろなぁ・・)
音のする方を見ると
子猫が 《伐》 お部屋から出て来て、その辺をこっそり歩いてる
すんごい・・へっぴり腰
僕は寝たふりして観察した
壁づたいに移動して、テレビの前までい行ったよぉ
そんでもって、テレビが乗っかってる台のガラスを覗き込んで
いきなり体中の毛をボーボーにして、口をいっぱいに開け、尖がった歯を丸出しにして、すごい勢いで ガラスに向かって 「シャーシャー!!」 と怒りまくっている
(おっかしい~! ガラスに映った自分に本気で怒っているよぉ)
散々 「シャーシャー!!」 言ってから
次に背伸びをしてテレビを見上げ始めたぞ
僕はそぉ~っと手をのばして、そこにあったリャモコンのボタンを押してみた
いっきなり音と一緒にテレビが映って
驚いた子猫が目を真ん丸くしてバッっと後ろに飛びのいた
(ケェ~ッケケ、クゥ~クク・・ こりゃおもしろいや・・)
僕はやたらリャモコンのボタンを押しまくった
テレビ(画面)が変わる度に
子猫の目がぐるぐるまわって、頭もぐらぐら動いて
(ケェ~ケケ、プックゥ~・・ なんだあれ・・ おっかしぃ~)
ボールがころころしているところで(たぶんサッカー)
子猫は異常に反応し出した
背伸びして、手をいっぱいにのばして、ボールを取ろうとしているよ
けど、ぜんぜん届いてないじゃん!
「こうやるんだよ!」
僕は思わずテレビのところに行って飛び上がり
ボールにタ~ッチしてみせた
子猫はぼくと同じに飛び上がり
毛を逆立てて・・ 着地と同時にぼくをひっかいた!
僕はムカついた すごくムカついた
けど・・
小さな子だから、殴ったら卑怯者になっちゃう
すごくイライラした
みんなが帰って来た!
《インジゴ》 が最初にお部屋に入って来たから
押さえつけてクビをかんでやった
そしたら蹴っ飛ばされた
仕方がないから、次に入ってきた 《ジンジン》 を襲ってやった
そしたら殴られた
それでイライラが倍増してしまった
どうしようもないから絨毯をバリバリ引っかいた
《ジョン ブリアン》 は見つからなかった、って・・
魔女は心配でそのまま眠らなかった
いよいよ僕の出番だ・・