涼子
![ryouko-2 07719](https://stat.ameba.jp/user_images/ef/1e/10026478907_s.jpg?caw=800)
新しい家族は私と同じ女の子だ
私たちはみんな
優しく迎えたんだけど
この子は攻撃的で・・
みんなに対して
「シャーシャー!! うふぅぁぁぁ~!!」
と威嚇しまくりなんだ
これ以上気分を逆なでしても困るからと
魔女はこの子を猫ハウスの元 《伐》 の部屋に入れようとした
私 「本当にこの部屋でいいの?」
水玉 「そうだよ、魔女の手が 《ユリぼうず》 臭い!というだけでバカ怒りするこの子を、《伐》 の臭いがする部屋になんか入れたら余計に 『シャーシャー!』 怒りまくるんじゃないの?」
私 「 《伐》 は口も臭かったじゃん」
水玉 「口が臭かったのは、今は関係ないんじゃなか?」
私 「そうかしら・・」
魔女 「だって、安全な隠れ場所って言えばここが一番だよ、とりあえず入れてみるね」
私たち 「・・・」
インジゴ 「・・・ねぇ、 部屋の奥に行ってゴロゴロ言い出してるよ」
ジンジン 「本当だ! 部屋の壁までなめてるよ!」
水玉 「どういうことなんだ?!」
私 「私たちの臭いは気に入らないで、《伐》 の臭いは気に入るってわけ?」
水玉 「どういうヤツなんだよ?!」
インジゴ 「それより魔女、名前つけてあげなきゃだめだよ」
魔女 「あ・・ 忘れてた」
ジンジン 「なんで、そういつも肝心なことを忘れるかな・・」
私 「女の子なんだから可愛い名前をつけてあげて! 《インジゴ》 みたいな可愛げのない名前はやめてよ!」
インジゴ 「・・」
魔女 「じゃぁ・・」
私たち 「じゃぁ、なに?」
魔女 「・・・ 《アゾ》 で」
私たち 「・・・ なにそれ」
魔女 「 《インジゴ》 で思いついた!」
水玉 「どういう関連の思いつきなんだよ!」
インジゴ 「それ、よくないよ・・」
魔女 「いいの! 決めたの!」
驚かさないようにストロボなしで撮ったから見づらいけれど、《伐》 の部屋がことのほかお気に召した 《アゾ》
ジンジンが 《アゾ》 の近くでお腹を丸出しにしてジィッタン、バアッタンしたり、しっぽをパタパタして (これで遊びな、って意味) 〈フレンドリー攻撃〉 をしている
《インジゴ》 は 一生懸命に話かけている
「私が面倒をみてあげるから大丈夫だよ・・」
《水玉》 は 「困った事があったら僕にいいなよ」 と言っている
《ユリぼうず》 は 《アゾ》 のことはどうでもいいみたいで
「《もりやさん》 を探しに行ってもいい?」
なんて事を魔女に言って
「まだ病気がちゃんと治ってないんだからダメよ!」
と、叱られている
《アゾ》 は、《伐》 の部屋の窓から、そんなみんなの様子を見て
また 「ャーシャー!!」 攻撃を繰り返し始めた
ん・・
ん・・・ ところで・・
私 「魔女、《ジョン ブリアン》 がいないよ!」
ジンジン 「そう言えば昼間、向かいのあばあちゃんちの屋根の上でしょんぼりしていた」
インジゴ 「晩ご飯の時もいなかったんじゃない?」
水玉 「それじゃあ、朝から1回も帰って来てないんじゃないか!」
魔女が焦って探しに行ったけど
《ジョン ブリアン》 は見つからなかった・・
私たちは今から 《ジョン ブリアン》 の捜索に向かいます