きれい好きの女性と最低の女 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

水玉



魔女がニャパールというところに何日も行っている間に

庭の草が大変な事になっていた


僕  「魔女、庭の草、何とかしなよ!」


魔女 「毎日雨じゃん、無理!」


涼子 「雨が降ってない時だってあるじゃない」


魔女 「忙しいの!」


嘘だ、絶対に忙しくない!

よくも一緒に生活している僕らの前であんなセリフが言えるものだ・・


とにかく何とかしてくれよ!

これじゃ、まるで草のジャングルじゃないか

僕らが庭を歩くだけで雨と伸びきった草のせいで全身が濡れる・・



そんな時・・



『明日、草取りに行ってもいいですか?』


魔女にとって、そんなうってつけのメールが来た


以前、魔女が働いていた会社で上司だったマチコさんだ・・


注)  社風が乱れる、社員の秩序が乱れる、その上、退社後に街でバッタリ出会った社長に 『おじさん!』 と声を掛た、という理由で社長に頼み込まれクビになった・・? という、いわれのあるなかなか楽しかった会社)


それで、お仕事が休みだからって

昨日、マチコさんが【さいたま】ってう所からわざわざやって来た


でも・・

雨で草取りが出来なくて

マチコさんはみんなのお部屋(リビングルーム)の絨毯をガンガン掃除した

掃除が終わって

ちょうどお部屋に入ってきた家族①が

「ピンクの絨毯が赤に変わってる!」

まるでセロのマジックを見た時みたいに感動していた


(ピンクの絨毯が赤に変わったんじゃなく、赤い絨毯が猫軍団の毛のせいでピンクになっていたんじゃわい!)


マチコさんは・・

草取りが出来なかった事がものすごく嫌だったみたいで

天気予報を見て

明日は雨が降らないらしい事を知って

次の日も仕事を休む事にして

魔女家に泊まった


それは草取りのためだ・・



そして今朝


ジンジン 「魔女、何時だと思ってるんだ! 

          いい加減に起きなよ、 起きろぉ~!」


魔女 「もう・・ うるさいなぁ・・」


ジンジン 「ちゃんと目をあけて庭を見てみなよ!」


魔女 「なにが・・ うわあ~!」



お庭の草がすっかり抜かれ

今までとは大違いだ


お向かいのおばあちゃんの家の屋根から

《ジョン ブリアン》 がびっくりした顔でうちのお庭を眺めていた


家の壁や、外階段のフェンスに巻きついていたツタも

家の横から裏にかけてぐるりと茂っていたドクダミも

お化け屋敷の壁に垂れ下がっていた長~い草まで

みんなきれいになくなって


庭の真ん中には

首にタオルを巻き

体中を蚊に刺されまくったマチコさんが

満足げに立っている


寝ぼけ顔の魔女がいきなり枝きりハサミを持ってお庭に飛び出し

そこらの枝をチョッカン、チョッカンと切り始めたが


全ては後の祭りで・・


そのチョッカン、チョッカンの音がひどく言い訳がましく聞こえ


なんてヤツだ・・

ぼくらはみんな、呆れていた


昨日の朝は生ゴミを家族②が出していた

そして、夕べの食事も家族②に作ってもらい

今日の草刈の後のお昼ご飯も家族②が作って


魔女は夕方前くらいからちょっとアトリエで仕事をして

僕はその間アトリエで眠ってしまった


mizu 07718


(アトリエの椅子2個分を私物化し、こんな格好で眠るような 《水玉》 に非難されるなんて・・) by まじょ


魔女が仕事をしている間にマチコさんは帰ってしまい


当の魔女は、仕事が終わったと思ったら

疲れたから夕食はなかなか作れないとか言い出し

ご飯だけ炊いて

後は冷蔵庫にあるものでテキトーに食べよう!

とか言って威張っているし・・


ほんとうに・・ ほんとうに・・


こんなんで良いのか


良くないだろう・・


《伐》 がいたら本気で説教されるところだ



ユリぼうず 「マチコさん、絨毯の掃除と草刈りが大好きだ!」


僕  「そうなのか! マジでそれでいいのかよ!!」


涼子 「でも、嬉しそうにやってたよねぇ」


魔女 「ほらね!」


僕  「なぁ~にが 『ほらね!』 だよ、もっと気を使いなよ!」


魔女 「へ? 気を使う・・って?」


ジンジン 「だめだな・・ こりゃ・・」



とにかく、魔女は・・ サイテーです