ユリぼうずとジョン ブリアン | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジンジン


《ユリぼうず》 の状態は少しづつ良くなっているみたい・・


魔女にお出かけの予定があり

昨日は家族②が 《ユリぼうず》 の看病と見張りにあたった


魔女はお出かけ先から、何度も 《ユリぼうず》 の様子を聞いてきた



そして、魔女が帰って来て・・・


部屋に入るなり 《ユリぼうず》 を探して名前を呼んだ

眠っていた 《ユリぼうず》 は起き上がり、のたのたと魔女の方に歩いて行った



魔女 「はぁ・・ 良かった! ずいぶん歩けるようになったね!」


水玉 「《ユリぼうず》 は、なかなか元気になったよ」


魔女 「みんな、ありがとうね」


僕  「安心したでしょ!」


魔女 「安心したよぉ~」


インジゴ 「《ユリぼうず》 はなかなか元気になって来たけど、《ジョン ブリアン》 が・・」


魔女 「今度は 《ジョン ブリアン》 がどうかしたのか!!」


みんな 「・・・」


魔女 「《ジョン ブリアン》 はどこにいるんだ、何があった!」


インジゴ 「ベランダに一人でいる・・」



《ジョン ブリアン》 はベランダの隅っこでうずくまっていた

もう長い時間、ずっとそうしているんだ・・



魔女 「《ジョン ブリアン》 どうした! 熱でも出たか!」


ジョン ブリアン 「・・・」


魔女 「《ユリぼうず》 の病気は伝染するようなものじゃないし・・ どんな風に具合が悪い?足が痛いとか? 頭が痛いとか? どうなんだ!」


ジョン ブリアン 「・・心がいたい」


魔女 「心?・・が・痛い・・?」


ジョン ブリアン 「心がいたい・・」


魔女 「なんで?」


ジョン ブリアン 「《ユリぼうず》 が・・」


魔女 「あぁ・・ 《ユリぼうず》 のことを心配し過ぎたんだね」


ジョン ブリアン 「・・ちがう」


魔女 「違う?」


ジョン ブリアン 「《ユリぼうず》が・・ 《ユリぼうず》が・・ ぼくは心ぱいだから、ずっとそばをはなれないでのぞてたら・・ とつぜん目をさまして、片目をきらとさせて・・ それで・・ それで・・ い、いきくを、ぼくを・・おそったんだあ~~!!」


魔女 「《ユ、ユリぼうず》 に襲われたの!」


ジョン ブリアン 「うっ、うっ・・」


魔女 「いつもみたいに?」


ジョン ブリアン 「いっ、いつもみたいに・・」


魔女 「そぉなの???」


インジゴ 「《ユリぼうず》 はいつもふざけてやってるように 《ジョン ブリアン》 を襲ったの」


魔女 「じゃあ、元気になったんじゃん!良かったことじゃない」


涼子 「魔女のそういうところが無神経なのよ!」


家族② 「《ジョン ブリアン》 は毎日毎日どれだけ 《ユリぼうず》 の事を心配したと思ってる! みんなだってそうだけどご飯もほとんど食べられなかったんだよ。 それでずっと 《ユリぼうず》 の側から離れないで心配し続けて、 『あっ、目を覚ました!』 と思って喜んだとたん、いきなり襲われたんだよ! それって、どうなのよ?!」


インジゴ 「ショックだわよ・・」


魔女 「な、なんて 《ユリぼうず》 らしいんだ・・」


ジンジン 「確かにそういうヤツだけどさ・・」


魔女 「それで、その後 《ユリぼうず》 はどうした?」


涼子 「またすぐに眠っちゃったわよ!」



魔女は 《ジョン ブリアン》 を抱っこして聞いた


辛くて動けなくて寝てばかりの 《ユリぼうず》 と、襲って元気な 《ユリぼうず》 と、どっちがいい?


《ジョン ブリアン》 は、しばらく考えてから答えた・・


おそって元気な 《ユリぼうず》 ・・  


jyonbri0779

病気になると誰もがもぐり込む棚の奥 

《今日ちゃん》 もずっとここにいた・・

ここで動かない 《ユリぼうず》 を心配してゴミの箱の上に乗って見守り

続ける 《ジョン ブリアン》


《ユリぼうず》 は

あと2,3日魔女なりに治療をして

もっと元気になったら

病院で瞳孔の動かない左目の検査をしてもらうつもりだって