ジョン ブリアン
まじょがりょ行から帰って来たから
ぼくはすぐにたっきゅうびんの事を言った
魔女 「すご~い! ん? 開けちゃったの?!」
ユリぼうず 「僕が開けた、テーブルには乗ってない」
インジゴ 「《ユリぼうず》 って、堂々としてるわね・・」
ぼく 「良い事とわるいことをいっぺんに言うよね・・」
魔女 「高級缶詰と高級カリカリだよぉ!」
ユリぼうず 「それは知ってる」
魔女 「お手紙も入ってるよ!」
ぼく 「なんて書いてあるの?」
魔女 「《伐》 がニャバーランドに行ってしまった時、みんなの気持ちを考えてボスは辛かったって。でもみんなが少しずつ元気を取り戻しているなで嬉しいです。 そして、《ジョン ブリアン》は漢字を覚えたりして、毎日日記を一生懸命に言い続けて頑張っているね、って」
ぼく 「ぼくの事も書いてくれたの?」
魔女 「うん、」
水玉 「・・・ 《ジョン ブリアン》、ありがとうね」
ぼく 「なにが?」
水玉 「ずっと日記言ってくれて・・」
ジンジン 「《ジョン ブリアン》 にばかり言わせちゃったね、ぼくらやる気なくしちゃって・・」
ぼく 「《水たま》 と 《ジンジン》 は 《ばつ》 ときょうだいだから・・ だから・・ うんとさみしいんでしょう」
ジンジン 「《ジョン ブリアン》 だってさ、《伐》 に良く世話を焼いてもらってたし、いつも本当の兄弟みたいにくっついて歩いてたし・・ 《ジョン ブリアン》 だって本当は淋しくて悲しくてたまらなかったはずなのにね、ごめんね」
インジゴ 「私も、初めてここに来た時、同じ真っ黒の 《伐》 がすごく優しく面倒を見てくれて・・ 《伐》 がニャバーランドに行っちゃってから、毎日淋しくて・・ 何だかぼんやりしてしまって・・」
ぼく 「・・・ぼくね、ひとりぼっちでニャバーランドに行っちゃった 《ばつ》 は、ぼくよりもっとさみしいんだろうな・・って思ったから、それでぼくがにっき言ったら 《ばつ》 もニャバーランドで読むから、と思って、それで・・ にっきを言った、だけど・・ かんじできなくて・・ ちゃんとも言えなくて・・ だ、だから・・《ばつ》はにっき、読めたのかなぁ・・と思って・・ うっぅぅぅ・・ ゥオ~~~ン」
ユリぼうず 「《ジョン ブリアン》 が泣き出した・・」
インジゴ 「《ジョン ブリアン》! どうしたの?!」
ぼく 「オオッォォ~~ン・・ オッオッウォ~~ン 」
水玉 「《ジョン ブリアン》・・ これからはぼくも日記言うからね」
ぼく 「うっ・・うっ・・ ぼ・・ぼく、まだがんばれるから だっ、だいじょうぶだから・・」
涼子 「何も頑張らなくていいわよ! 《ジョン ブリアン》 のひらがなだらけの日記じゃ、読む方が大変だわよ!」
ぼく 「・・・」
涼子 「だから私も書いてあげるわ!」
ジンジン 「《涼子》・・・ いつからいたの? 神出鬼没だね」
ぼく 「ぼく・・ もっとかんじがんばる・・」
ジンジン 「《ジョン ブリアン》 は日記、すごく頑張ったよ。その証拠にたくさんの人たちが応援してくれたじゃないか」
インジゴ 「《ジョン ブリアン》、少しゆっくりしたらいいよ」
涼子 「そうよ、毎日、毎日、取材!取材!ってうるさいったらなかったわ」
ふと気がつくと、まじょがおへやの真ん中で大の字でねむってた
みんなもまじょにくっついてねた
ぼくのうしろにもジンジンやインジゴがまじょにくっついているんだ
ぼくはなき顔をかくしてねた
ぼくはどうしていきなり泣いちゃったりしたんだろう
いっしょけんめい考えたけど・・ どうしてもわからない
心がとつぜんかなしくなっちゃって・・・
まじょは
「あついよぉ~・・ あついなぁ~ この国は・・」
なんてねごとを言ってうなされた
《ばつ》 ・・
また前みたいに、みんながにっきを言うって
みんなのにっき、楽しみに待っててね