格闘家 | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ユリぼうず


yuri 07611


土曜日、僕が日記を言う、って言ったのに

魔女が忙しくしてて

僕はその日の事を全部忘れちゃって・・

もうなんも思い出せない!


仕方がないから今日の事を言います

         ( 日記は普通、今日の事を言うものだよ・・)



晩ご飯の後、みんなで家のそばの道で涼しくしてた

そこは車が通れない道だから安心なんだ


安心なんだ?


ん? 向こうから・・

向こうから・・  《ジョン ブリアン》 が


「うっ!うっ!うっ!」


と言いながら悲惨な顔をして走って来た


僕はその時っちょうど 《もりやさん》 をくわえていて・・


(なんだぁ?!)

と振り返った瞬間

僕のそばまで走って来た 《ジョン ブリアン》 に何かが飛びついた


それらは団子みたいになって、ダガン!って僕にぶつかって

僕は 《もりやさん》 をくわえたまま、側の溝に落っこった

僕はあわてて 《もりやさん》 を口から離し

《もりやさん》 はあわてて僕の顔の・・

こともあろうに目らへんに張り付いた


「め、目が・・ 《もりやさん》、 かたっぽの目が見えないよぉ!」


《もりやさん》 を顔に張り付けたまま溝から覗いたら・・

《ジョン ブリアン》 が 《はなくそ》 にグアッシリと押さえつけられているじゃないかあー!


(た、助けなきゃ!ちょっと 《もりやさん》、どいてよ!)


その時

弾丸のみたいな速さでどこからか飛んで来た 《水玉》 が 《はなくそ》 に飛びかかった

《ジョン ブリアン》 のお腹におっかぶさっていた 《はなくそ》 の背中に 《水玉》 が爪をたてた

《はなくそ》 は 「ワギャギャッ!!」 と叫んで飛びのいた


あわてて逃げ出す 《はなくそ》 を 《水玉》 が追いかけて

《水玉》 の後には 《もりやさん》 を顔にくっつけた僕が続いた


《はなくそ》 はチョッパヤで逃げて行った


帰り道・・



水玉 「 《ユリぼうず》・・ すごい格好だね」


ぼく 「そお?」


水玉 「だって顔には 《もりやさん》 が張り付いていて、体の半分が水浸しだよ」


ぼく 「あらぁ~!」



お家の近くまで行ったら、《ジョン ブリアン》 や他の全員が心配そうな顔で待っていた


お家に上がる階段の網のフェンスの陰に

体中の毛をぼーぼーおっ立てた 《ジンジン》 がいた

《ジンジン》 は 《ジョン ブリアン》 が襲われている時からずっと毛を逆立てたままの格好で動けずにそこにいたんだ


お家に入って

魔女に 《もりやさんを》 はがしてもらおうとしたら

しがみ付いていた 《もりやさん》 は

顔を見るなりさっさと魔女に飛び移っていった

それから僕は半分がびちゃびちゃの体を拭いてもらった


《水玉》 がいないと僕たちは全滅するかも知んない・・