眠り魔女(姫じゃなくてご~めんなさいね!)  | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


batu061211

土曜日、魔女は一日仕事をして

その後すぐに、以前お世話になった誰とかさんに晩ご飯をごちそうしてもらう事になっているからって

家族①を連れてあわただしく出かけて行った


お世話になった人にごちそうしてもらうって何か図々しくない?


夜になって、


魔女 「た~ら~い・・ま・ぁ」


ユリぼうず 「魔女、どうしたの? 具合悪そう」


魔女 「相当、わ・・り~ぃ・・」


家族① 「魔女ったら、喉の調子が悪いのに昨日超辛のグリーンカレーを食べちゃって、喉を腫上がらちゃったらしいんだ。喉が痛くて痛くて何にも食べられなかったの。 高級料理店で何でも好きなものを注して良いと言われたのに・・ こんな機会は滅多にないのだよ! それでごすっかり機嫌ナナメになちゃって・・」


俺  「それで家族①は食べたの?」


家族① 「うん、食べた! 珍しいものやら高級なものやら・・」


魔女 「うるさ~い!!食事の話しするな! わっ・・喉が痛っ!!」


水玉 「大声出すからだよ」


魔女 「・・・ 寝る  ご飯も食べられないし、声も出せなきゃ起きてても意味がない・・ 月曜の午後まで起こさないでね!」


家族② 「・・・今日、土曜だよ」


魔女は携帯の目覚ましを月曜の午後に合わせようとしたけど

そんなの出来なかったみたいでイライラしてしまい

俺たちに向かって


「月曜のお日様がてっぺんを過ぎて、だいぶたった頃に起こして!」


と言って寝室に行って眠ってしまった



魔女は・・

本当に月曜のお日様がてっぺんを過ぎても起きなかった

俺らは日曜の朝も月曜の朝も魔女を起こしに行った

けど魔女は起きなかった

俺らのご飯やトイレは家族①と②が交代でやってくれたけど

そういう事とは別に、俺はだんだん心配になって

月曜のお日様がてっぺんを過ぎてからは

魔女の部屋の前で鳴きっ放しに鳴いた

何だかわかんないけどすごく不安になって

声がカサカサになっても鳴き続けた


全員が魔女の部屋の前にいた

《ジョン ブリアン》 は悲しそうな声を出しながらドアの取っ手に飛びついてガチャガチャいわせた

それでもドアが開かないものだから、必死で取っ手にしがみ付きながら、 《水玉》 の方を振り返った

《水玉》 は (できないよ・・) と言う風に横を向いた

魔女の部屋のドアだけは勝手に開けない約束をさせられている

俺たちは大声で鳴きまくるしかなかった

だけど、鳴けば鳴くほど不安は余計に広がっていった


ユリぼうず 「 《伐》、あれやって」


俺  「あれって?」


ユリぼうず 「おしっこのあと砂にかける・・あの、ザッ・ザッ・ザッっていうの」


俺  「ここで・・ おしっこするの?」


ユリぼうず 「おしっこはしないの  ザッ・ザッだけ」


俺  「なんで俺がやるんだよ」


ユリぼうず 「いいからやって!」


俺はバカみたいに、魔女の部屋の前のなにもない床でおしっこ後のザッ、ザッ、を繰り返した 


ドア、が開いた・・

寝ぼけた顔の魔女がヨタヨタ出て来て


魔女 「どこでおしっこしてる~!」


俺らはいっせいに逃げた


けど魔女は起こせた!

すっごく久しぶりに魔女を見た気がした


けど・・ それからじきに魔女はまた眠ってしまったんだ



話はまだまだ続くんだけど

魔女がまた眠いと言い出したから、つづきはまた明日ね