ユリぼうず
今日のいつ?と言えば・・お日様が出てなかったから良くわかんないけど
魔女が出かけた
出る前にあちこちのヒモを外して行った
(コンセントを抜いたのだ! ヒヒッ)
雨だし・・
僕たちは今日もお部屋でつまんない
僕 (トイレ行きたい・・) 「あれ・・ トイレ、並んでるの?」
伐 「そうなんだよ、なんでみんな一斉にトイレするかなぁ」
涼子 「 《ジンジン》、 早くして! 私、もれそう・・」
ジンジン 「ちょっと待ってよ、僕ずっと我慢してたからなかなか終わらないんだ」
伐 「いつ終わるんだ!」
ジンジン 「わかんない・・ ジャー、ジャー・・ あっ 終わりそう」
涼子 「やっと、私の番だわ・・」
伐 「おい、 《涼子》、何やってんだよ! 早くしろよ!」
涼子 「私、きちっとしてるから、最初にきれいに砂を掘らないと気が済まないの! ザッ、ザッ、ザッ・・ なんか気に入らないわ、もう一度 ザッ、ザッ、ザッ・・」
伐 「いい加減にしろぉ~!いつまでクルクル回りながらザッザッってやってんだよ、どこだっていいだろうよ!」
涼子 「どこだって良くない! トイレは 【こだわり】 なのよ!」
ぼく (あぁ、ダメだな・・ ん?こんなところになかなかいい物が・・)
水玉 「ワ~! 《ユリぼうず》 ・・ そこでなにやってんだよ!」
僕 「おしっこ・・ だって、トイレ 並んでるから」
水玉 「魔女が激怒したって僕は知らないからね!」
インジゴ 「ねぇ、この葉っぱ思ったよりおいしいよ」
(それは観葉植物の葉っぱであり・・)
ジョン ブリアン 「今日はボタンおしても、おんがくがなかなか来ないよ。でも見て!あちこちおしまくってたら、ビェ~ン・・って、ふたがゆぅっくり開いちゃった、すごくない?!」
(CDプレーヤーであり)
ジンジン 「あれ? 魔女がドライフードの袋を一個しまい忘れてる」
伐 「食っちゃえ! 食っちゃえ!」
インジゴ 「ワ~、 ふわふわだよこの洗濯物! 私ここで寝ちゃおう」
涼子 「見て、見て! ゲロふき紙が長~くころがって行くわよ!」
(猫用ゲロ拭き紙・・ それはトイレットペーパーであり・・)
ジョン ブリアン 「ネコハウスのてっぺんからファブをおっことしてみましたぁ~、 つぎにお人形もおっことしまぁす!」
(こいつの言うところのファブとは、ファブリーズの事であり・・
そして、お人形とはガンダムの模型で・・)
水玉 「おっ、こんな所にザラザラ袋・・ 破いて振り回しちゃおう!」
( 《水玉》 の言うザラザラとはスティック シュガーで・・)
僕 「ゴミ箱、倒してみた、 中身が全部出た・・」
魔女 「ただいまぁ~」
僕ら 「魔女が帰って来た!! おかえりー」
魔女 「なに・・ この部屋・・」
僕ら 「なに・・ って?」
魔女 「メチャクチャ散乱してる・・ しかも床はザラザラだし・・ ギョエ~!! 誰だぁ!プランターの水受けにおしっこしたのはぁー 」
みんな 「・・・」
魔女 「昨日に引き続き・・ お、お前たちはぁぁあ」
僕 「なんで叱るの?」
魔女 「当たり前でしょう! 何なのこの部屋!!」
僕 「なんでもかんでも置きっぱなし、出しっぱなしにしてたのは魔女でしょ。 洗濯物だって昨日から片付けてない。 ネコハウスには勝手にガンダム置いて、植物の下じきだって買って来てからずっと置きっ放し。 しかもトイレ混んでる」
魔女 「なに? なに? だから魔女が悪いって言うの!?」
僕 「だって、僕たち猫だもの!」
魔女 「何だよ、それ!!」