介助猫 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

ジンジン


jinjin07103


テレビで介助サルを観た



伐  「すげえなぁ! あのサル寝たっ放しの人間のために役に立つ事ばっかやりまくってりじゃん!」


魔女 「『寝たっ放し』 って言うなぁ、 あれは病気や怪我で自分ではなかなか動く事ができない人たちなんだよ」


伐  「そうなんだ・・ それにしてもすごいサルたちだな!」


魔女 「介助サル、っていうんだよ。 でも一般的に、介助するのは犬の場合がいんだ」


伐  「なんだよ!犬に出来るんなら俺らにだってたいした事なくない?」


魔女 「ちゃんと訓練受けるんだよ」


水玉 「犬にできるくらいだから、僕らにとってはなんて事ないさ」


ジョン ブリアン 「そうだよ、おらだってまじょのかいじょできるよ」


魔女 「何で魔女があんたに介助されなきゃなんないのさ!」


僕  「病気も怪我もしてないし、年もそれほどとってないじゃんか」


涼子 「でも・・魔女、1万何千才でしょ。 それって相当な年じゃない?」


魔女 「たかだか13987才なんて、魔女の世界ではまだまだ若いよ!」


水玉 「じゃあ、魔女が年をとったら介助してあげるね」


魔女 (私の方が先に年をとるのかい!)



伐  「そうだな、魔女の介助は俺らでやろうぜ!」


魔女 「じゃぁ、聞くけど、魔女が動けなくて、もし電話がかかってきたらどうする?」


ユリぼうず 「ぼく電話を取れるよ、それで機械から 『もしもし』 って聞こえるから、僕は 『ミュ~ミュ~』 って答えるよ」


魔女 「それで・・ その後は?」


ユリぼうず 「放っておく」


魔女 「あぁ~! 出かけて帰って来ると時々受話器が外れてて、おかしいと思ってたけどあれは 《ユリぼうず》 の仕業だったのか!」


ユリぼうず 「偉いでしょ!」


魔女 「ダメだな・・ じゃぁ、ピャンピョ~ンって誰かが訪ねてきたら?」


伐  「俺が出る! するとたいがい恐がって逃げるぞ」


魔女 「むむぅ~・・ 魔女が 『テレビが観たい』 と言ったら?」


ユリぼうず 「僕はテレビのリャモコンを使えるよ。 チャンネルはアニャマル プラニャットでしょ!」


魔女 「イヤだ!魔女は 【AXNでCSI】 が観たいの!」


ユリぼうず 「チャンネルはアニャマル プラニャットに決まってるの!魔女は動けないんだからわがまま言っちゃダメ!」


魔女 「クッソ~! じゃぁ 寒いから毛布を持って来てって言われたら?」


水玉 「僕らの毛布を持って来てあげる!みんなで一緒に寝られるよ。 それでも寒かったらみんなして乗っかってあげるね!」


魔女 「ククッ・・ なら・・ご飯が食べたい、って言ったら?」


インジゴ 「私たちは缶詰は開けられないからカリカリで我慢してね」


魔女 「私・・カリカリ食べるの?! ・・それじゃ、夕方になって暗くなったらどうするんだっけ?」


ジョン ブリアン 「ぼくらは暗くなるとうれしくなって遊びだすよ!」


魔女 「介助じゃないじゃん!」


ジョン ブリアン 「そうやって、まじょを楽しませる!」


魔女 「私は動けなくのに何が楽しいか!電気を点けるんでしょうが!!」


インジゴ 「それならいつも 《伐》 がやってるじゃん」


魔女 「 《伐》 はスイッチを点けたり消したりの繰り返しでイライラする!」


涼子 「私、戸棚の中の食べ物を出せるよ」


魔女 「出して自分で食べちゃうんでしょう!」


涼子 「うん!」


魔女 「もう~!! なら、郵便が来たらどうする?」


僕  「それなら任せて!僕、郵便屋さんと仲良しだからここのお部屋までお連れするよ」


魔女 「何かい! それじゃぁ魔女は猫毛布にくるまって、猫のカリカリをそばに置きながらアニマルプラネットを観てて、しかも受話器は外れっ放しで、ひょっとしたら 《ジョン ブリアン》 が猫踊りしていて、《伐》 が電気が点いたり消えたりしている所を郵便屋さんに見られちゃうのかさ!」


僕ら 「助かるでしょ!」


魔女 (ダメだな、こりゃ・・)