ジョン ブリアン
家のみんなにはそれぞれお気に入りのばしょがあるんだよ
ぼくのお気に入りのばしょはネコハウス、別の名をじゅんちゃんハウス (じゅんいち君ちからまじょがむりやりもらったから) の上だんの小さなおうち
ぼくは毎ばん10時になるとそこに入ってねむる
そしてつまんない時も、しかられた時もそこに入るんだ
だのに・・
トミニャガさんちからにげ帰った 《ばつ》 が・・なんでだかぼくのばしょに
ぼくのばしょに入りこんで
小さなお家からおなかも頭もはみだしてねてて
ぼくのお家がやぶけそうになってるじゃないかー!
《ばつ》 にもんくを言った そしたら、むしされた・・
もう1だん下のおうちは 《ユリぼうず》 がじんどっていて・・
まじょのお気に入りのばしょはおへやのどまん中
そして、ひつような物のすべてを自分のまわりにおく
自分が動かなくてすむように
今だったら絵の道具のぜんぶとコーヒー、でんわ、ペン、紙、テレビのリャモコン、ティッシュ、くつ下、のどあめとか・・
ぐうたら・・・
おへやにはほかにくるくるまわる小さいひくいいすが2つと、ネコ用のベッドがなぜかちゅうとはんぱに2つあって
クルクルいすは 《ジンジン》 と 《水たま》 のお気に入りで
ベッドには 《インジゴ》 と 《りょうこ》 のせんようになっている
おらのばしょがない・・ おらのばしょが・・
ぼく 「まじょ! 《ばつ》 がおらのばしょを取った~!」
まじょ 「ん~・・・」
ぼく 「まじょ!! おらのばしょを 《ばつ》 が~!」
まじょ 「デブだからそのうちが苦しくなってどこかに行くよ」
ぼく 「おらのばしょー!!!」
まじょ 「う~るさいな! 仕事の邪魔しないでよ!!」
まじょが絵をかきだすと、ぼくらの事なんかどーでもよくなる
ごはんの時間もメチャクチャになり、トイレそうじもしてくれない
さんぽもないし、自分がごはん食べるのだってわすれてる
みんなはけいけんっていうのからその事を知っていて
なにもかもすっかりあきらめて、静かに自分のばしょで寝ている
おらのばしょ・・ おらのばしょ・・
ん・・?
大きなごみ・・・
ガサゴソ・・ ガサゴソ・・ ゴソゴソ・・
ガ・・サ・・ ゴ・・ソ・・
シーン・・・・
まじょ 「あ~、疲れた・・ いつの間に夜になったんだろう・・
ん・・? 《ジョン ブリアン》 何でそんな所で寝てる?!」
ぼく 「まじょ・・ おらのばしょみっけたよ!」
まじょ 「ネコ砂袋かい!!」