ジンジン
今日は良いお日和だったので、みんなで散歩に行った
途中で僕らは誰からともなく立ち止まっていた
トミニャガさんちの前だ・・
僕 「 《伐》 どうしてるかな・・」
ユリぼうず 「むつかしい・・」
水玉 「何がだよ!」
ジョン ブリアン 「ピャ~ピャピャ!」
インジゴ 「 《ジョン ブリアン》 何がおかしいの?」
僕 「どうせ服着てる 《伐》 を想像しておかしがってるんだよ」
水玉 「 《ジョン ブリアン》 はいまひとつ現実がわかってないよね」
インジゴ 「まだ子供だから・・」
魔女 「みんな、寄り道してないで早くおいで!」
一周して家に帰った
僕らはすぐにお家に入らずそのままお庭でグダグダしていた・・
《ジョン ブリアン》 がまた下の道に下りて行った
しばらくして・・
悲鳴のような声がしている?
それはだんだんこっちに近づいて来る・・
僕らは花壇の縁に立ってクビを長~くして下の道をのぞきこんだ
遠くからチッチッチッチ・・ 《ジョン ブリアン》 の走る音
その後ろから ドッドッドドド・・ あれは?
ジョン ブリアン 「びぇ~ん、びぇ~ん!
こわいよ~!!こわいよ~!!」
水玉 「なんだあれは!!」
僕 「 《ジョン ブリアン》 が危機だ!」
涼子 「ちょっと!こっちに来るわよ!! 逃げなきゃ」
インジゴ 「ウワ~! 階段登って来たよ!!」
そのキテレツな生きものは、《ジョン ブリアン》 を追いかけているように見えた・・ が違っていた
家に続く階段を必死に登り、助けを求めてこっちに向かってくる 《ジョン ブリアン》 が・・
ワッ!コケた!
すると後を追いかけて来たと思われたキテレツなものが コケた 《ジョン ブリアン》 を踏み越えてこちらに向かって・・すごい勢いで走って・・
家の中に飛び込んだ?!
あまりの勢いに僕らはそれが何か確かめもできなかった
水玉 「今の・・何だった?」
インジゴ 「デッカい鳩みたいだった」
涼子 「テレビで観たカワウソに似てた・・」
ユリぼうず 「僕には小さなどろぼうに見えた」
僕 「何だよ、小さなどろぼう・・って」
水玉 「ビニール袋を巻きつけたカラスみたいじゃなかった?」
涼子 「鳩やカラスが道路を走るわけないじゃん、カワウソだよ!」
僕 「いや、あれはオットセイだったよ!」
インジゴ 「魔女は?」
僕 「家の中・・」
僕ら 「大変だ!!」
(ったく・・いつだって玄関を開けっ放しにしてるから変なものが飛び込んじゃうじゃないか・・)
僕らは耳を伏せ、尻尾を下げ、目を逆三日月型につり上げて
《水玉》 を先頭に一列縦隊で恐々家の中に入って行った
魔女が 「頭が痛い・・」 って言い出したから続きは明日にします
魔女・・大丈夫?