ジンジン
ひとつ寝た前の日
ご飯の時間になっても魔女がいない・・
僕 「魔女はどこ? ご飯の時間になってもいないなんて事ないよね」
水玉 「遅い朝に出かけたじゃん」
ジョン ブリアン 「なんで、まだ帰って来ないの?」
水玉 「出かける時、『一回寝たら帰って来るからね』って言ってったよ」
伐 「そうなのか!俺、聞いてなかったぞ」
インジゴ 「みんな、外にで遊んでたからだよ」
ユリぼうず 「・・・みゅ~みゅ~・・」
伐 「 《ユリぼうず》 泣くな、おまえこの頃激しく魔女コンになっちまってるよな」
涼子 「私たちの晩ご飯はどうなるの?」
家族① 「私があげるわよ」
ユリぼうず 「魔女は?」
家族② 「だから魔女は今夜はいないの、さっき 《水玉》 がそう言ったでしょ」
晩ご飯の後・・
僕はお庭に出た
玄関の前に 《ユリぼうず》 がひとりで座っていた
僕 「《ユリぼうず》が魔女との散歩以外で外に出るなんて珍しいね」
ユリぼうず 「・・・」
僕 「あれっ、《伐》 も来たの?」
伐 「何だよ、《ユリぼうず》 が散歩以外で外に出るなんて珍しいな」
ユリぼうず 「・・」
ジョン ブリアン 「ぼくも来た!」
伐 「なんだ・・ 《涼子》 も 《インジゴ》 も来たのか」
僕 「 《インジゴ》 も夜外に出るなんて事ないよね」
インジゴ 「だって・・」
水玉 「何だよ、みんなそろって・・こんな所でなにしてるの?」
涼子 「別に・・」
伐 「 《ジョン ブリアン》、そんな所に登って何やってんだ?」
ジョン ブリアン 「まじょ、まだかな・・ って見てるの」
水玉 「だから魔女は一回寝ないと帰って来ないって!」
ジョン ブリアン 「さっき一回ねたよ!」
水玉 「あぁ~ もう・・ その一回と違うの!」
ジョン ブリアン 「じゃあ、どの一回?」
家族① 「《伐》ー、《ジンジン》、《水玉》、《インジゴ》、《ユリぼうず》、《涼子》、《ジョンブリ》ー! ああ、面倒くさっ!」
伐 「二階の窓から首出して家族①が俺らを呼んでるぞ、しかも《ジョン ブリアン》、おまえの名前省略されてるぞ」
家族① 「みんなー、もう遅いから帰っておいで~」
水玉 「みんな帰んないの?・・」
家族① 「みんな無視なんだねっ、もう知らないから!!」
僕 「・・・ 寒いから、みんなでくっついていようか」
伐 「そうだな・・ 《インジゴ》 が寒そうだしな」
ジョン ブリアン 「ぼく、《涼子》 のそばはいやだ・・」
涼子 「こっちだってお断りよ!」
伐 「じゃあ、おまえらは俺のこっちとこっちに別れろ」
水玉 「さあ、もう遅いから寝よう」
ユリぼうず 「眠れない・・」
水玉 「一回寝たら魔女が帰って来るから」
ユリぼうず 「じゃぁ・・寝なかったら魔女は帰って来ないの? どうしても眠れなくてずっと寝なかったら魔女はず~っと帰って来ないんだ・・ ・・・みゅ~・・みゅ~・・」
伐 「それは何か?1匹でも寝ない奴がいるとどうなるんだ?!
そいつのせいで魔女は帰って来ないということなのか!」
涼子 「そりゃあ、そうなんじゃないの?」
伐 「な~ぁにぃ~! 《ユリぼうず》 寝ろ!おまえのせいで魔女が帰って来なかったらどうするんだよ!!!」
ユリぼうず 「みゅ~!みゅ~!!
みゅ~!!!」