またまた一人暮らし | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください


batu061216


《涼子》 がまた家を出た

盗み食いを注意された事に気を悪くして・・



ジンジン 「どうしようもないな、あの性格」


魔女 「もう勝手にしろぃ!って感じ」


インジゴ 「家出して寒さや餓えで辛い思いするより、悪い事をしないで暖かい家にいて、ちゃんとご飯もらった方が良いってわかんないのかなぁ」


ジョン ブリアン 「けいかくせいがないんじゃない?」


俺  「 《ジョン ブリアン》、おまえ成長したな、難しい言葉まで覚えて・・ なんか俺、感動した・・」


ジョン ブリアン 「ありがとう・・」



《涼子》 の家出が慣れっこになったとはいえ

一応、何だかんだとみんなで心配はする


今日で4日目

《涼子》 はちゃっかりご飯だけはもらいに来る

そんなに汚れてないし、やつれた様子もない・・


                

俺  「何かちょっと怪しくないか・・」


ジンジン 「うん、いつもと違って《涼子》 に余裕が感じられる」



そこで魔女が 「《涼子》 の生活を調査する」 とか言い出して

案の定 《水玉》 が偵察隊長に任命された

《水玉》 の顔全体に 

(また僕かよ!) 

という感じがモロ出ていて気の毒っぽかった


その 《水玉》 がさっき、とんでもない 《涼子》 の実態を報告して来たんだ


それで魔女はその実態とやらを確かめに行くと言い出して

俺ら6匹も興味本位でついて行くことにした


俺らはぞろぞろとお化け屋敷に入って行く

お化け屋敷には入り口が2つあり

いつも俺らが入るのは、恐ろしく草木が茂っている庭の方なんだけど

今日はめったに行かない建物への入り口から入る

その建物は以前アパートメントだったんだ

だから幾つもの部屋があって・・

魔女を先頭に僕らは1列になって2階に続く鉄の階段を登る

魔女ったら俺らみたいに裸足になってるし・・


鉄の階段は腐りかけてボロボロだから

魔女が登る度に、俺らの頭にポロポロとかけらが落ちて来る

《水玉》 が魔女を追い越し、ひとつの部屋の前で止まった

俺の利き手から3番目の部屋だ


その部屋のドアの横のちょっと高いところにガラス窓があって

そこが破けている


魔女がそこからそぉ~っと中を覗いた

それから俺らを1人ずつ抱っこして中を見せてくれた


開けっ放しの戸の向こうの畳の部屋で・・

《涼子》 が眠っている

なんでそこにそんなものがあるのか分からないが

2段重ねの座布団の上でぐっすり眠っていた



そんな 《涼子》 を見た俺らは規律正しく出来なくなってしまって

魔女も一緒に転げ落ちそうになりながら鉄の階段を降りた


お化け屋敷から出たところまでは音を立てないように頑張って

それからはみんな急にバタバタ走り出して家に戻った



《涼子》 がアパート暮らしをしていた!