経理のお仕事をしている皆様、こんにちは。

 

経理マン・ウ-マンの専門相談員

バンチ-コ-ディネ-タ-代表の中尾心(こころ)です。

 

今回は一人経理の皆様への応援のための提案をさせていただきます。

 

小さな会社であっても経理担当が自分一人であり、

不安・ストレスが多く、毎日がつらい人も多いのではないでしょうか?

 

私が考える一人経理の悩みについてあげてみますね。

 

ショボーンえーん笑い泣きプンプンチュー

 

① 引継ぎが全くなかった、あるいは極端に期間が短かった。

 

② 面接では簡単な仕事とのことだったのに、実際は------。

 

③ マニュアルが存在しない、あるいは、ないに等しい。

 

④ 以前も経理職だったが、経験のない仕事が多い。

 

⑤ 聞ける人、相談できる人がいない、あるいは聞きづらい。

 

⑥ そもそも何を質問してよいのかも、わからない。

 

⑦ 経理職が初めてなのに------。

 

代表的なものを挙げてみたつもりですが、まだまだ存在するでしょう。

 

また、「一人経理」の悩みというのは、奥が深いと思います。

 

苦しんでいる皆様に対しては、心より同情します。

 

さて、対策のお話しの前に、

お伝えしておきたいことがあります。

 

それは、少々間違えても大丈夫グッグッグッ

 

意図的な不正でもしない限り、

会社に大きく悪影響を及ぼすことはない、

ということです。

 

日本中でいわゆる「一人経理」の方は何人いるのでしょう?

かなりの数と予想されます。

 

ですが

「一人経理」の担当者のミスで会社が倒産した!

などという話は聞きませんよね。

 

仮に振込金額を間違ったとしたら、

毎月取引がある相手であれば、

翌月に相殺処理してもらえばよいのです。

毎月定例の取引がなければ、

会社の担当者に頭を下げてもらって、

過払い分を返金してもらえばよいのです。

 

まあ同じ取引先に対し2回以上大きな振込誤りをすると、

クレ-ムがあるかもしれませんし、

会社の信用が損なわれるかもしれません。

 

但し、これで会社が潰れたりはしないですよね。

 

会計処理を間違えた場合

決算を迎えていなければ社内だけの問題です。

 

仕訳が間違えていて、月次損益の数値が大きく誤っていた、

というのは社内だけの問題です。

 

単純に誤りを直せばよいだけです

 

役員陣より経営判断を誤ったという話があるかもしれませんが、

 

そもそも会計処理以前に、

会社として、(営業上の)損益管理が出来ていないことが問題なのです。

 

また、

仕訳が間違ったままで、会計ソフトの年次締め

をしても問題ありません。

 

 

 

税務署に提出する最終の決算書にて修正するか、

あるいは、

法人税の税務申告書の別表上で誤りを調整して、

正しい税額を申告して、納付すればよいのです。

 

一人経理の皆様の多くは、

税務申告書の作成を顧問税理士にお願いすることになるでしょう。

 

誤りがあれば、顧問税理士に正直に報告すれば、

決算書あるいは税務申告書にて是正してくれるはずです。

 

税務署に決算書・税務申告書を提出したあとで、

間違いに気付いた場合は、

翌期処理で訂正すればよいのです。

 

あるいは、ずっと間違えたままで、

税務調査にて指摘を受けた場合は、

修正申告の処理を顧問税理士に依頼するだけです。

 

悪質な脱税行為でなければ、少々間違いがあっても、

素直に修正申告を受け入れれば、

税務署より咎められることはありません。

 

あと、そもそも、「一人経理」の皆様がミスした場合、

責任の所在は会社、つまり取締役

もっといえば、

10名もいない会社であれば、代表取締役にあるといえるでしょう。

 

ミスをしてしまって、大変つらい思いをしたとしても、

顧客に対して一個人で賠償責任を負うこともなければ、

給料より天引きされることもないわけです。

 

経理のミスが生じるというのは、

会社の内部統制上の問題であるわけです。

 

いかなる人も完璧ではないわけで、

そのために不正及び誤謬(誤り)が生じないための牽制機能が必要なわけです。

 

勿論、会社側に立てば、中小企業ではそんなことを考える余力もなく、

各個人の能力に頼らざるを得ないというのが実情ではあるでしょうが。

 

経理の皆様は

とにかく真面目で責任感が強い人が多いと思います。

それが、

「一人経理」になると、よりその面が強くなる。

 

決して、でたらめでよい、いい加減でよい、とは言いませんが、

皆様が大変だと考えておられることの大半は、

どうとでもなることなのです。

 

また、社内で皆様のミスについて、問題視する人がいても、

できるだけ気にしないで下さい。

 

少なくとも、各種法規上で問題になるようなことは、ほぼありません。

問題視している人も単に感情的になっているだけのことが多いでしょう。

 

くれぐれも、

不安・ストレスを抱えて、

一人で苦しまないで下さい虹虹虹

 

但し、

小切手・手形の発行、

多額の振込、

給与の振込、

月次・年次の決算締め などなど

中小企業において重要性の高いと思われる事項については、

慎重に処理を進めましょう。    (;^_^A

 

上記については、

処理前・処理後に役員含む上長に決裁を仰ぐこと

おススメします。!!!

 

仮に決裁の概念のない会社であっても、

関係書類にハンコをもらう等の

履歴を残しておきましょう。

 

要は、

「私は上司であるあなたに許可をもらいました。」、

「許可をいただいたので処理を進めたのです。」と

いうことを証拠として残しておくのです。  (^_^)

 

「責任回避」と言われそうですが、

雇われの身であれば、当然のことです。ウインク

 

今回は「一人経理」の皆様に、

気持ちを大きく持ってもらうための提案をさせていただきました。

 

次回は、「一人経理」にて実務を担うための

具体論について書かせていただきます。

 

それでは、また。  読者登録してね