溺愛は、小さなオネダリからー湯河原旅日記ー

 

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「1月は

頑張ったから2月は

ふたりでのんびりしたいの」


私のオネダリから
この旅の計画は動きました。

2月の空気は冷たいけれど

暖かさを感じたい季節。

 

バレンタインもあるから
心から、甘く切なくなりたいの。

旅行に行くにしても

遠くへじゃなくて

ただ
一緒に、ゆっくりと

温泉につかりたい。

叶うのかな?

どんなふうに

彼は反応するのかな・・・

 

ドキドキしてると
「近いところに

旅行に行こうか」

 

そんな風に

優しく包み込んでくれました。

ホテルに着いて

ラウンジでゆっくりして

 

五所神社

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城願寺へと

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参拝いたしました。


参拝して感じたのは
 

フワッと軽やかに

願いを叶えていくのも
スゴク素敵なんだけど

 

「どうしても

 叶えたい」

 

そんな風に

決意を決めた願いも

あっていいと思う。

 

心の奥底に

隠していた

炎のような

情熱のままに

 

願いを叶えていく

 

それが

心願成就

今年はきっと
自分の内側を磨く一年。

もっと自分を高めたい。
もっと言葉を磨きたい。

想いを伝える文章ではなく、
読む人の心がほどける文章を
書けるようになりたい。


うまく書こうとするほど
言葉は固くなり、
心で書いたときだけ
温度が宿ると知りました。

世界観は作るものじゃなく、
生き方がにじみ出たもの。

だから焦らなくていい。
経験した日々、泣いた夜、
小さな幸せ、すれ違い、
全部が物語になる。

そして願ったことは
ひとつだけでした。

特別な出来事じゃなくていい。
遠くへ行かなくてもいい。
派手な約束もいらない。

ただ
隣で笑っていたい。


頑張った結果としての恋じゃなく、
無理をしないまま続く関係。

安心して沈黙できて、
くだらない話で笑えて、
疲れた日に自然と会いたくなる距離。

神様の前で気づいたのは
恋を叶えたいんじゃない。

この人といる自分で、
これからを生きていきたいだけ。


願いは大きく見えて、
本当はとても静かなものでした。

今年は
言葉を磨きながら
自分を磨きながら

ブログ

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インスタで

 

たくさん発信します。

そしてその隣に、
彼の笑顔があれば
それで幸せ。

夜ご飯は

和食のコース。

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おなか一杯になりました。

お願いは、わがままじゃない。
頼ることは、弱さじゃない。

「一緒にいたい」

その気持ちに

素直になればなるほど

願いはスルスル叶うの。

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愛されるということは
彼の、特別になることではなく


彼の、

帰りたくなる

安心感溢れて

 

女神でいること。

湯河原の夜、
ぬくもりの中で
私はそれを知りました

 

翌日は

梅林の公園へ

まだ5分咲き

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春の手前、
まだ冬の匂いが残る空気の中、
梅の里をふたりで歩きました。

やさしくて

心をほどいてくれて
穏やかな気持ちに

してくれる梅。


ふたりで梅を眺めて

幸せな気分で

旅は終わりました。

 

 

小説 

バレンタイン・ファンタジー

第一話

 

初めて彼を見たとき、吸い込まれるような、懐かしいような切ないような.......

ずっと昔から心の奥に隠していた、誰にも見せない私の情熱がズキンって動いた気がしたの。

「初めまして。倉本と申します。3年間、福岡営業所におりまして。

このたび、本社の経理部の課長として戻ってまいりました。

 

3年ぶりの本社、舞い上がってるというか、張り切ってるというか.........

福岡から出てきたばかりで、わからないことが多いので宜しくお願いします」

部署内全体にて、新しく就任した課長の挨拶が終わると、部長が私を手招きするの。

「今日から経理部の課長になった、倉本 シンゴ君だ。

まだまだ慣れないことがあると思うんだよね。

だから藤木さん、しばらく彼のサポート役を頼んだよ」

上司のサポート役なんて荷が重いな.......

そんな気持ちを抱えつつも、気になる彼と一緒に仕事ができることが嬉しいの。

「かしこまりました。

倉本課長のサポート役、精一杯つとめさせていただきます」

そう言って、部長に深々と頭を下げたの。

次に、赴任したばかりの彼を見つめながら、笑顔いっぱいで話しかけるの。

「はじめまして藤木 さきこと申します。私は2年前に転職してから本社勤めです。

倉本さんと、行き違いでしたね。宜しくお願いします。

経理部のことは何でも聞いてくださいね」

「藤木さん、助かります。3年ぶりなのでホント本社のこと、何もわからないもので。

仕事のこと、早く覚えたいんです。あとさ、せっかくだから久々の東京を楽しみたいんだ。

東京案内もお願いしちゃってもいいかな?」

彼の少年のような笑顔にクラっときてしまうな。

でもね、仕事に集中しないと......そんな風に自分に言い聞かせるの。

「そうですか。では、お仕事落ち着いたら、東京案内もお引き受けしますね」

そう言いながら、精一杯、彼に向けて笑顔を見せたの。

「いやー嬉しいな。こんな素敵な笑顔の女性と

一緒に仕事ができるなんて。よし、張り切って仕事するぞ」

彼は嬉しそうに言いながら、髪の毛をかき上げたの。

その瞬間、左の薬指にキラッと光る指輪を見てしまったの。

 

その瞬間、すごくがっかりしてしまったの。

でもね、がっかりしちゃう気持ちを仕事に集中することで立て直したの。

次の日から、彼に部署全体のことや仕事のことを教える日々が始まったの。

彼は、頭の回転がとても早く、集中力があって、質問が的確なの。

目つきは真剣そのもの。1日でも、1時間でも早く仕事を覚えたいという意欲が伝わるの。

彼に仕事を教える日々を3週間ほど続けたある日、

彼、私の目をしっかりと見つめながら、こんな風に話すの。

「仕事の流れ、わかったよ。ありがとう。

今日からは、僕のやり方で進めていくから。ヨロシクね」

自信満々に微笑む彼に、

ドキドキしながらもその瞳に吸い込まれていくの。

「僕のやり方って.......」
「まあ、見ててよ」

彼はそう言って、私の肩をポンって叩くの。

その5分後、彼から経理課全体に向けたメールが届いたの。

「急遽ですが、今から1時間後にミーティングをします。

今まで、藤木さんに仕事を教えてもらい、全体像が見えました。

古い慣習で無駄なことが多いように感じましたので、

無駄を省いたフローをミーティングで説明します」

彼からのメールが届いた1時間後、経理課一同を集めたミーティングが始まったの。

彼の準備した資料は見やすく、ミーティングの流れは分かりやすくて完璧。

 

誰一人、彼の改善案に反対する人はいない。

多分、誰もが、改善案の素晴らしさを

すぐに理解できた様子が伝わるの。

だけどね、私は悲しい気持ちになってしまった。

一生懸命に教えてきたことを全て否定されてしまった気分。


ミーティングが終わって、席に戻ろうとする彼に話しかけるの。

「倉本課長、ミーティングお疲れ様です。

改善案、素晴らしいと思いますが、私が教えてきたこと......

無駄って思われてたんですか?」


「いや、そんなことは.......」

彼は優しい眼差しで慰めようとしてくれたけれど、

私、彼との会話をさえぎるようにさっさと自分の席に着いてしまったの

その日からは、彼を無視しながら仕事をすることにしたの。

 

 

 

 

 

小説 

バレンタイン・ファンタジー

第二話

 

あのミーティングからずーっと彼と話をしていないの。

仕事でコミュニケーションが必要な時は、メールにしているの。

 

急ぎの案件は他の人にお願いしたりしながら、

彼と話をしなくても仕事が回るように調整しているの。

周りの人たちは、私に気を遣ってくれる。ありがたいな.......

周りの人たちに優しくされるたびに、

早く素直になって彼と話をしなくちゃって思うの。

そんなある日、営業部から大きなクレームが部長宛てに来たの。

クレームを受けた書類が経理部全体のメール添付資料で配信されるの。

 

その資料を確認すると、最終チェックが私になっていたの。

でも明らかに、経理部側のミスはないの。

それでも部長がすごく怖い顔をしながら私を手招きしているの。

しぶしぶ、部長の席の近くに行くと........


「藤木さん、困るなあ。こんなに大きなミスをするなんて........

最近、倉本課長とも全然話してないし。

それは大目に見ていたんだけど。

そんなワガママしてるから、

こんな大きなミスをしてしまうじゃないかな。

もういい加減にしなさい」


私の意見は何も聞かずに、一方的に怒られてしまったの。

 

部長、私にそこまで言わなくてもいいんじゃないのかな.......

心はズタズタになった。

 

積み上げてきたものが崩れ落ちて行くような感覚になって、

ショックな気持ちが抑えられないの。

フラフラになりながら席に着くと、

倉本課長が私の席に来て、小声で話しかけるの。

「ねえねえ、藤木さん、

 俺さ、今日定時で上がれるんだ。

 東京案内してよ」


「東京案内って言われても........」


「そうだなー、

 安くてうまい飲み屋にでも連れて行ってよ」


じーっと私の目を見ながら、

少年のような笑顔で私を誘ってくるの。


「業務終了時間まで、頑張れよ。

 こっちも、頑張って定時で終わらせるからさ」

彼が励ましてくれるから、じんわりとハートが暖かくなるのを感じたの。

定時が終わって、赤ちょうちんが看板の、大衆居酒屋に彼を連れて行ったの。

急な約束だから予約できないし、安くて、うまい飲み屋というリクエストだったから。

「いやー、会社の近くにこんな風に気楽にお酒が飲める場所、あるんだ。

俺さ、ついこの前まで、福岡にいたでしょ。

福岡は屋台も多いし、こんな感じの店も多くてさ。

いやー、ここいいね。ありがとう」

彼はとっても聞き上手で、お酒を注ぐタイミングも絶妙なの。

だからかな.......ついつい飲み過ぎてしまうの。

 

お酒の力を借りて、

泣きながら今まで我慢していたことを全て話した。

部長は面倒な仕事を全部私に押し付ける。

手に負えない仕事は全て私に押し付けてくるということを話したの

彼は黙ってうなづきながら聞いてくれたの。

そのうちに自然な流れで私と密接するような距離で座ってくるようになったの。

もう、肩がべったりとくっつくような位置で二人で日本酒を飲んでいたの

気づくと、時刻は12時を回っていたの。

驚いて私、慌てて帰り支度をし始めたの。

「倉本さん、終電あります?私、タクシーで帰ります。

遅くまでお付き合いくださりありがとうございます」

「ああ、もうそんな時間かー。分かった」

彼はそういうと、お会計を済ませてくれたの。

二人でお店の外に出た途端、彼の顔が近づいてきて、あっという間に唇を奪われたの。

彼の情熱的なキスにトロンとした気分になってしまう。

流されてはダメと思いながらも、キスの誘惑に勝てないの。

「ねえ、2次会はウチで宅飲みしない?」

「え........」

そういうと、彼はタクシーを呼び止めて私を押し込んだの。