トイレに手を入れるな! ②トイレブラシ(ボウルスワッブ)を活用しよう | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「トイレに手を入れずに清掃しましょう」の中で、用具の便利さについて今回は述べていきましょう。

弊社で取り扱っているトイレブラシ(ボウルスワップ)はモップの柄の先が少し「くの字」に曲がっており、その先にガラス繊維のブラシが付いています。その為、裏と表があり、表でこすると、梃子の原理が効いて力がよく入るようになっているのです。細かな部分もブラシが柔らかい繊維の集合なので、良く入り込み、綺麗に擦ってくれます。またガラス繊維ですので、酸にも強くできているのです。従って、手でこするよりも、広範囲で、力も良く入ります。上手く使いこなせば、相当作業も効率化するのです。これに、適正な洗剤を使用しますので、更に効率アップになるという仕掛けになっています。

ボウルは窪んだ陶器を意味します。スワッブは擦るという意味です。さて、この簡単な器材でも、使いこなすには少し慣れが必要です。簡単なトレーニングが必要なのはどの分野でも同じです。

さて、こうした簡単な器具が大きな役に立つ事をどうやって理解して頂くかが、問題になる事があるのです。今まで、手擦りしていたとすると、新しいものをトライすることが面倒ですし、少しでも上手くいかないと(不慣れが原因なのですが)、新しい技術に不安や不満が生まれてしまうのです。

同じ様な器材では投槍器(アトラトル)があります。槍を投げる際に大昔使っていた器具で、現在のやり投げ男子世界記録は1998年チェコのヤン・ゼレズニーの98m48㎝ですが、アトラトルの米国地方都市での大会では平均的な体格の男子が130m先の的に簡単に当てるそうですし、日本でも競技素人のタレントが100m先の風船にあてたことがあるそうです。簡単な器材でも、道具なしよりも、余程成果が上がる証拠と言えるでしょう。因みに世界陸上金メダル(おめでとうございます!)の北口選手の記録は66m73でした。

小さな体のダビデが大男のゴリアテを倒したのも投石器(スリング)でした。

また、私達の周りでは、ガラス清掃で使うスクイジーも米国から入ってきた時に、誰も全く使い方が分からず戸惑ったそうです。外人が来て、使い方を教え、その便利さから、アッと言う間に広がったそうです(それまでは珪藻土を使っていたそうです=3倍の面積が同時間で出来るようになったと言われています)。

私はスポーツ好きなのですが、スポーツは道具の長さが長いもの程競技生活が長くなるという記事を読んだことがあります。なるほど、素手でやるものよりも卓球やテニスの方が、そしてバットを使う野球の方が、更に長いクラブを使うゴルフの方が競技生活が長いですね。

道具は上手く使うまでには一寸した訓練が必要になりますが、使いこなせば大きな効率化を可能にしてくれるのです。