先週は静岡県内で社内講習会を行いました | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

先週は静岡県内で、某大手建物管理会社とその協力会社(こちらも大手です)の方々の社内講習会を実施しました。テーマは現在各地で行っているテーマと同じもので、

  1. 洗剤の基礎
  2. トイレメンテナンス
  3. 除菌洗剤・バイオ洗剤・環境対応洗剤

を主体に、ベースとしては生産性向上と時間短縮をテーマにしたものです。また、来年度から大きく変わる労働安全衛生法についての説明も加えました。これについては事前にご質問があったので、渋谷区の労働基準監督署に行き説明を受けて来たものをご説明しました。

このテーマに少し時間が掛かった所為で、最後の方が少し時間が足りなくなり、飛ばし気味に講習を終えたのですが、それ程問題もなく講習を修了しました。講習後に参加された大手メンテナンス会社の役員の方々と少しお話する機会がありました。

ある会社様はある建物の石床の汚れ除去に苦労されていましたので、解決方法を簡単に提案しました。こうしたケースでは洗剤を合わせる事(適正な洗剤を使う事)と、作業をしている動画を送って頂くのが解決策としては最も有効です。

もう一社は弊社製品を使用していたが、値段がネックになり、使用を諦めたケースがあるとのご指摘でした。洗剤の値段については、解決方法が様々あります。一番簡単な方法は値段を安くしてしまう事です。一番良い例はNABC(ナバック=トイレ用中性洗剤)をお使いでしたら、希釈タイプのCOG・NABC(シーオージー・ナバック)に切り替えてしまう事です。自動希釈器を使って、薄めるタイプです。最初の自動機希釈器のコストはかかりますが(それ程高い物ではありません)希釈後は恐らく我が日本では最も安いトイレ用洗剤になってしまうでしょう。

もう一つの本質的な解決方法は生産性をその洗剤によって上げる事です。メンテナンスでは支出の80%~90%が人件費で、洗剤のコストは1~3%に過ぎません。洗剤使用によって、作業時間が10%でも、30%でも(こちらが通常の例と言われています)下がれば、大きなメリットになります。その方法を求めるようなメンテナンス方法の採用が鍵になるのです。

流石に大手メンテナンス会社の役員らしく、お話もスピーディですし、論点もはっきりされています。論点がハッキリすると、こちらも対応がし易いので、問題点の絞り込みや解決が早く出来やすくなります。

こうした楽しみが社内講習会の最も良い所なのです。

今週は仙台で弊社主催の講習会を行います。