カーパット染み抜き | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

前回に続き、かーペットのシミ抜きについて述べましょう。日常清掃では土砂の除去に続き大切な部分です。

カーペットのシミ抜きで大切なことは直ぐに抜く事です。かつては水性のシミ、油性のシミと洗剤を分ける必要があったのですが(もう20年以上前の事ですが)、今ではそうした心配がありません。今の優れたシミ抜き剤は水性の汚れも、油性の汚れも、両方に対応していますので。蛇足ですが、私が最初に見た水性・油性両方に効くシミ抜き剤は米国のISSA(International Sanitary Supply Association)の展示会で、その名も”Unbelievable”(アンビリーバブル=信じられない!)と言う製品でした。最初に見た時は効果が非常に高いので確かにビックリしました。もう30年近く前の事です。今ではもう当たり前になりましたびっくりマーク

繰り返しになりますが、シミは直ぐに抜く事が大切です。特に水性のシミ(主にコーヒー、紅茶、ジュースと言った飲料)は染料になってしまうので、時間が経つと染まってしまい、抜く事が非常に難しくなってしまいます。シミは見つけ次第、出来れば24時間以内に抜きましょうと教えています。それ以内であれば、簡単に抜く事が出来ます。

シミ抜き剤は優れたものを選びましょう。私見ですが、シミ抜き剤は米国製が相当に優れていると思っています。カーペットとの付き合いの長さと汚れ取りの需要の大きさの違いがあるのです。家の中も土足でカーペット敷ですしね。

慣れるまではRTU(Ready to Use =希釈せず、そのまま使うタイプ)の物が良いでしょう。効果がハッキリしているからです。慣れてきたら、稀釈タイプのものでも良いでしょう。

使用に当たっては、(どんな洗剤にも言える事ですが)目立たない所で、テストしましょう。色変わり等が起きないかを確かめるのです。

シミにスプレーします。シミよりも少し大きめにスプレーし、全体が確かにシミ抜き剤で覆われる様にします。白い布でその上を覆います。その上を圧縮するのですが、踏みつけるのが一番簡単でしょう。ブラシで叩いても結構です。シミ抜き剤を汚れと共に、白い布に移すイメージで作業を続けます。一度作業をしたら、布の新しい部分を同様の個所に置き、同じ作業を何回か続け、シミを抜いていきます。一度で抜き足りない場合は繰り返します。

長い時間が経ってしまったシミはこの作業では抜けない場合があります。こうした場合はプロに頼む事になってしまうでしょう。非常に困難な作業です。プロはシミがなんでできたかを特定し、それ用のシミ抜き剤を使っていきます。非常にプロ的な作業です。その為、早く抜いてしまう必要があるのです。24時間以内であれば、容易に作業を完了する事が出来ます。