病院清掃⑥作業方法 A.「エリアによる指示・決め事を守る」 | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

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病院清掃⑥作業方法 A.「エリアによる指示・決め事を守る」

 

病院清掃で、ゾーニングについて記しました。各区域によって、求められる清潔度が異なります。そこで、各区域についての清掃方法を病院側としっかり相談し、指示と決め事を守る事が重要です。例を3つのゾーンに分け、米国での一般的な分け方で説明します。あくまでも、例ですので、実際には作業をする医療機関の指示に従うようにしてください。

クリティカル(危機区域=手術室等)では、各部屋毎にクロスとモップを交換します。1室、1枚です。洗剤は新しいものを使用します。クロスであれば、部位に緩い水鉄砲(スプレーでは飛散や飛び散りがおこるので)の様に部位に塗布し、塗り広げるか、あらかじめ、室外でタオル(通常はマイクロクロス)にスプレーして使用します。もっと多いケースはオフロケーションと言って、予め洗剤を漬け込んだタオルを用意しておき、それを使用する事です。

 サブクリティカル(準危機区域=病室等)も各部屋毎にクロスは交換します。モップは場所によっては3部屋毎に交換(各部屋毎もありますが)と言うケースがあるようです。

 ノンクリティカル(通常区域)は通常の場所と同じように清掃します。タオルやモップは汚れたら交換と言う事になります。

以上が米国での一般的なケースです。あくまで、一例ですので、繰り返しになりますが、当該の医療機関と相談の上決めていくことになります。