病院清掃⑤手洗いと保護具の装着・脱着  | お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

お掃除とメンテナンスのプロ 矢部要のブログ

「仕事でお掃除をする方の作業を楽にする事」が使命(ミッション)だと考えています。

 一般の『お掃除』から世界のプロが実践する『メンテナンス』の紹介をしています。

手洗いと保護具の装着・脱着 

 

 手洗いと保護具の装着・脱着に間しては感染制御衛生管理士の講習会でも相当詳しくやっていますので、そちらを参考にすると宜しいと思います。また、これに関しては他にも様々な資料が出回っていますので参考になるでしょう。 

 簡単に記しておきます。先ず、手洗いですが、医療施設に来た際にと、帰る際には必ず実施します。最初は自分が感染源にならない為ですし、最後は自分が感染しない為です。その間に、必要な場合はアルコールによる手指消毒が有効ですので、それを活用するようにします。アルコール消毒で注意が必要なのは、この行為は汚れを落とす事が出来ませんので、最初と最後には手洗いが必要になるのです。また、作業中に手が汚れる可能性があった場合にも手洗いが必要になります。 

 手洗いは医療施設では固形石鹸の使用は向きません。ポンプ式かセンサー式で、常に新しい石鹸が出てくるものを使用しましょう。また、継ぎ足し方式でなく、必ず新しい(汚染されていない)パッケージから使用できるものにする事が大切です。 

 先ず、石鹸を十分に手にまぶす事が大切です。 石鹸の力で汚れを落とすのです。従って、石鹸が十分についていいなければ水洗いになってしまうので、汚れも微生物も落ちないのです。シッカリと石鹸を手にまぶした後、流水で洗い流します。手指、手のひら、くぼみ、全ての場所を擦りながらしっかりと洗い流しましょう。流水20秒と言う基準を設ける事もあります。手にシッカリと洗剤を付けると、それを綺麗に洗い流すのには20秒位掛かるのです。最初は「1.2.3・・」と声を出しながら(大きな声の必要はありませんし、昨今は新型コロナウィルスの影響もありますので人がそばに居ない事の確認も必要かもしれません)実施しましょう。直ぐに慣れます。新しい技術の習得には声出しが意外に有効なのです。

 清掃作業では手袋の着用は必須です。使い捨ての物なら一番ですし、そうでない場合は、場所や衛生性によって手袋を変える必要があります。その際にはカラーリングが必要になります。

 作業中に、飛び跳ねや汚物が目に入る危険性が有ったり、医療機関の指示があった場合はゴーグルやフェイスシールドの着用も必要になります。

 エプロンやガウンの脱着は勤め先の医療機関のやり方に合わせるようにして下さい。感染制御衛生管理士の講習会資料を参考にしても良いでしょう。