「圧倒的に綺麗」にしてみよう
明けましておめでとうございます。
昨年末に掲載したつもりのブログが手違いで残っていました。
「年末のものを新年にと言うのは‥」と一瞬思いましたが、気にせず、載せる事にします。
このブログにも何回か書いていますが、ビルメンテナンス業のお客様からの評価で「プロ的ではない」と言うものが半数近くなってしまっていると言う事実が私を悩ませています。むしろハウスクリーニング業の方が、お客様からの評価が高いように見受けられるのです。ビルメンテナンス業には関わる人が多いのですが、これだけ多くの人が関わっているにも関わらず、そこが客観的な評価としてプロ的ではないと言う事が大きな問題です。何故こんなことが起きるのだろうかと長年考えてきましたが、結論として、この業界では殆どの場合、作業をする目的が「綺麗にする事」ではなく「仕事をこなす事」になっているのではないかと思うようになりました。
ハウスクリーニングはお金を払う主体が個人で、身銭を切る事から、「綺麗になった!」と言う評価が無いと仕事が続きませんが、ビルメンテナンス業の場合、支払主が事業者である事から、「汚れを取っておけばよい」「汚くなければよい」と言う事になりがちです。時間を掛けて綺麗にするよりも、値段が安い方が喜ばれると言う事もあるでしょう。
しかし、世の中が多様化しており、インバウンドで高級志向のお客様対応も必要なことから、「綺麗にする」事が主目的になるケースがもっと増えても良いと思います。外国の高級ホテルやレストラン、事務所は美観上非の打ちどころが無い程ピカピカにしています。お客様が満足する程綺麗にするにはただ時間を掛けるだけでは出来ません。それぞれのメンテナンス方法が違いますので、一概にはこうですとは言いにくいのですが、要点を以下にいくつかあげます。しかし、先ず最初にすべきことは「綺麗にする事」を目的とする旨をハッキリと意識する事です。その上で
1.正しいメンテナンス方法を知る。
トイレ・浴室、カーペット、ワックス、天然石、金属、木部・・メンテナンスはそれぞれ異なります。各メンテナンスの正しい方法を知る必要が必須です。
2.正しい洗剤を使用する
上記メンテナンスに対して、適正な各洗剤が必ず存在しています。その洗剤を正しく使用する事が不可欠です。
3.ファインミストは必ず除去する
目で見て分かる酷い汚れだけではなく、表面についた薄っすらとした曇りの様な汚れ(ファインミストと言います)を除去する事を徹底します。これも、適正洗剤の使用と実践が不可欠です。
4.正しい資器材を使用する(特に研磨剤の入っているものの使用は特別な場合を除いて控える)
綺麗にするにあたって、適正な資器材が必ず存在しています(マイクロクロス等)。また、研磨剤の着いたスポンジの使用やクレンザーは一時はスッキリ汚れが取れますが、表面を傷付け、什器の交換を引き起こすケースが多くなります。原則削ってはいけません。
5.保護膜が必要な場合は保護膜作成を実施する
木部や金属部分では場合によっては保護膜タイプの洗剤が必要なケースもありますので覚えておくと便利です。
以上です。
プロとして、圧倒的な綺麗さを現実のものにする事は技術向上や差別化に大いに貢献すると思います。