洗剤を使おう!
大分お休みしました。色々資料を作ったりして、中々ブログまで手が回りませんでしたので。
ここの所の私自身のテーマが、何故日本のビルメンテナンス市場で洗剤使用の量が少ないのだろうか?と言う事です。
人手不足や毎年の最低賃金の上昇、そして生産性向上の必要性が非常に大きなものになっているのですが。生産性を上げるには
物理的力+化学的力
の化学的力の欠如や不足を意味しますので、本来ならば当然問題にならなければならないはずなのです。
私がある会社で、社内講習会を依頼され(隔年毎に何回も実施したのですが)、毎年同じ話では飽きられてしまいますので、4年前に洗剤(石鹸)の歴史を話に加えました。その際に、日本は石鹸の一般使用は明治中期に国産の石鹸が販売されてからなのですが(世界では諸説ありますが、古代ローマのサポーの丘からと言われており紀元前3000年と言われていますので5000年の歴史になりますね)150年足らずの歴史なのですが、自分に使う化粧石鹸やシャンプーは欧米の先進国並みか、それ以上使っています。しかし、自分以外の洗浄剤としての使用量は2.5分の1と言うデータがあるのです。
日本は世界でも珍しく、水が綺麗で豊富ですので、水神話があります。水は綺麗なもの、水で洗えば大丈夫・・・。水洗浄は勿論悪くはないのですが、酷い汚れや微生物にはあまり効果がないのです。そして、水洗いで済む事なら、わざわざプロに頼む必要性もありません。
以下の例を挙げましょう。
1.私たち自身がお風呂に入る際には必ず石鹸やシャンプーを使用します。
2.子供の手洗いには親は必ず「石鹸を使いなさい!」と強調します。
3.今回のコロナウィルス対策でも、手洗いの際には石鹸を付けなければならない事を皆さんが良く了解されました。
即ち、石鹸(洗剤)を使用しなければ、完全には綺麗にならない事を既に、誰もが知っている訳です。
どうして、私たちが扱う建物や什器に、石鹸や洗剤を使わないのでしょう?
一般に水洗いで落ちる汚れは80%と言われています。水拭きでは20%残る事になります。今日80%なら、明日は0.8×0.8=0.64…と言う事になりませんか?
大切な人件費を無駄にせず、人が拭いた際には100%汚れが落ちる事を目指すべきです。
洗剤を使いこなして作業効率化を目指しましょう!