今回連載をするのは、今年の初めに4回連続で行ったWEB講習会の資料を載せようと言うものです。病院清掃なのですが、本来は2時間掛けて行うものを、新型コロナウィルスの対策に絞り込み、一般施設の方にも役に立つよう50分で行おうと試みたものです。
その点をご留意されながらお読みください。十数回の連載になるかもしれません。もっと早くお知りになりたい方は弊社へご連絡下さい。それでは始めましょう。
病院清掃の講習会では「病院清掃の基礎知識」と言う小冊子をメインに話を進めていきます(画像が上手く出ませんので載せません)。その最初に出てくるのが
「病院は特殊な場所」と「易感染者と日和見感染」です
病院は非常に体力の落ちた感染しやすい「易感染者」が居ます。空間も自由に出入り出来ない患者さんや自由に出入りする人の居る特殊な空間になっています。こうした場所は感染が起きやすくなっています。
また私達の身の回りには多くの微生物が居ます。常在菌と言いますが、常在菌の中には普段は私達とバランスをとっているものの、相手の体力が落ちると感染を引き起こすものが居ます。日和見感染と言います。これが問題なのは、ここら辺にある菌が問題になると言う事(外から持ち込まれるものではない)なのです。従って、病院(老人ホームもですが)では
2つのタイプの微生物が問題になります。外からはこびこまれるのをブロックすべき微生物(インフルエンザ、ノロウィルス、今では勿論新型コロナウィルス)とこの辺にある微生物(MRSA等)です。従って、病院では安易な水拭きは行けません。微生物を広げてしまう可能性があるからです。
病院では通常のメンテナンス技術に感染防止の基礎的な知識と技術が必要になる訳です。