感染防止洗剤使用の注意点
予告通り、感染防止洗剤の注意点を述べましょう。
纏めると以下の様になります。
感染防止洗剤は何度も強調しているように、大変便利で、使い勝手の良いものですが
正しく使う事が重要で、その為にチョットしたポイントがあります。
覚えてしまいましょう。
1.手袋をする
2.正しく希釈する(希釈が重要)
3.霧にして使うな!「拭いて使うタイプ」
汚れがそこにあり、それを取り去るイメージで使う
4.拭いた後濡れている事が大切。乾くと安全になる
1.の手袋をするですが、弊社ではどのような安全な洗剤でも手袋を推奨していますが、除菌剤も入っていますので、手袋をすべきです。
2.の正しく希釈するですが、ここが最初の大きなポイントです。普通の洗剤を扱う様に、様子を見ながら薄くしたり、濃くしたりと言った事はしてはいけません(本来は殆どの洗剤も同様に正しく希釈すべきなのですが・・・)。薄ければ効果がありません。濃すぎると刺激が強くなる等の心配が出てきます。洗剤が正しく汚れを落とし、除菌成分が正しい働きをする(同時に環境や肌等を傷めない)為には適正な濃度で実施すべきなのです。
その為、最も簡単な方法は自動希釈器を使う事です。今は簡単なものがありますので、是非使いましょう。
様々な自動希釈器
そうでない場合は希釈ポンプを使います。洗剤のボトルにつけ、水4リットルに対し、1回ポンプで洗剤を入れれば1:128稀釈になります。
2回ポンプすれば1:64です。これを応用し、4リットルボトルをいつも用意して、使い易くする事が秘訣です。
3.霧にして使ってはいけません。ここは説明が長くなりそうですので、回を改めますが、今は基本的な環境衛生清掃では霧にする事は滅多にないのです。効率が悪く、環境への影響も良くありません。霧にして使用する方法は非常にプロ的で、一般の方が行うべき方法ではありません。
この手の洗剤は拭いて汚れを取りながら(これが実は非常に重要なのです)、環境消毒も同時に行うと言うタイプです。;そこに汚れがあり、それをぬぐいさってやるようなつもりで洗浄箇所を拭いていきましょう。拭き取るイメージです。
4.対象個所がしっかり濡れる事が大切です。;濡れている間に微生物を除去するのです。拭いた後が濡れているかどうかをいつも確認する事が重要です。。医療現場であれば、10分間の接触時間が必要になります。
その後乾燥しますが、乾燥後に安全になります。濡れているうちは、洗浄箇所に触れてはいけません。